2016年3月13日

2016年03月13日 (日)

年の離れた亡き友人へ

ずっと目に焼きついている、震災直後に見た灰色の海。

でも今は、見える場所を探さないといけないくらい、海はほとんど見えません。

 

5年が経ち、陸前高田市ではかさ上げ工事が進んでいます。

先日、取材で再び訪れました。

海岸沿いを歩いても、至る所にそびえ立つ盛り土が、海への視界を遮ります。

 

20160313_yuki_01.jpg

 

番組でご紹介した、自身の体験を英語の本にまとめた佐藤さん。

通っていた英語教室の建物は完全に取り壊され、

跡地には無機質な盛り土がただただ広がっていました。

 

「ここにはもう何もない。すべて土の下に埋まってしまった。 

心の中にしか、モンティ先生も、あの教室もありません」。

 

20160313_yuki_02.png

 

時間が経つから振り返ることができる過去もあると話す佐藤さん。苦しくてつらくても、これからも、二人の思い出を少しずつ書き足していきたいと考えています。僕にはどこか、それが復興の速さに相反するように、大切な記憶をなんとしても書き留めておかないといけないという、疼きとも焦りともとれる思いに見えました。豪快な身振り手振りで英語の朗読をするあの鬼気迫る姿の理由が、少しだけ分かった気がしました。

 

投稿者:井上裕貴 | 投稿時間:14:15 | カテゴリ:井上裕貴の100%ゆうき | 固定リンク


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