2019年02月16日 (土)

岡山にて

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先日、岡山県にある介護老人保健施設を訪れました。こちらは、入所・通所を合わせて、1日当たり約50人の方々が利用しています。施設の中では、歌を歌う時間があったり、算数の問題を解くことで脳の活性化を図る時間があったりと、とても活気あふれる様子でした。こちらの施設を運営している社会医療法人の理事長が、この方。

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森崇文さんです。この春、森さんのもとには、技能実習生として2人のベトナム人女性がやってくる予定です。施設では、介護職員として現場を支えることになる彼女たちの受け入れ準備を進めています。異国の地で慣れない仕事にあたることになる彼女たち、今、きっと不安な気持ちもあることでしょう。それをいかに軽減することができるか…!そのために森さんが考えた方法が、実はちょっとユニークなんです。ヒントは、「日本のおじいちゃん・おばあちゃんを作る」…さていったい、どういう事なのでしょうか?

 

「せかいま」では、技能実習生として来日する直前のベトナム人女性への取材も含め、この施設の取り組みを来月、お伝えする事にしています。まだ少し先ですが、ぜひご期待ください!!

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年2月17日のゲストは、初登場!光浦靖子さんです。

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:17:00 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


  
2019年02月15日 (金)

週刊Mr.シップ 第百五十一回 「3月29日」

宝くじが当たるくらいヤバいことが起きてるなら、

3月29日に宝くじ買ったら、当たるかな?

 

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そもそも、関税がかからずに輸出入ができたり、自由に国境を行き来できたり…

「EU」ってすごいよな。

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:17:43 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


  
2019年02月14日 (木)

アメリカと最悪の関係 イランはいま

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2019年2月10日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストのパックンさん、国際部禰津デスクです。

 

イランの民衆が親米政権を倒した「イラン・イスラム革命」から40年。

いま、イランとアメリカの関係は最悪になっています。

イランの首都テヘランに駐在していたこともある国際部禰津デスクが解説しました。

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都内にある大使公邸で開かれた40年の記念式典には、日本の政財界の関係者が出席していました。

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今年は日本とイランの国交樹立90年の年でもあり、会場ではイラン伝統の料理も振舞われ、多くの人で賑わっていました。

 

 

アメリカとイランの両国の関係を、こちらの装置を使って説明していきます。

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両国が敵対していくと、「緊迫の風船」が膨らんでいきます。

どんな要因で膨らんでいくのか、見ていきましょう。

 

アメリカは、40年前のイスラム革命の直後、イランと国交を断絶し、激しく敵対してきました。

アメリカはイランを「テロ支援国家」と名指しし、イランの宗教指導者はアメリカを「大悪魔」と呼ぶなど、互いに非難してきました。

そして革命から40年となる今年、両国の仲がさらに悪くなっているんです。

 

その要因がこちら。

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アメリカのトランプ大統領です。

イランに厳しいトランプ大統領、その1つが「核合意」をめぐる対応です。

 

イランには、核兵器を開発していた疑惑がありました。

これに対しアメリカは、イランが核開発を大幅に制限する代わりに、イランへの制裁を解除する「核合意」を結びました。

しかし去年、トランプ大統領はこの合意から一方的に離脱したのです。

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トランプ大統領が「核合意離脱」の“空気入れ”を使うことで、両国関係がどんどん緊迫していきます。

さらに、イランへの経済制裁をかつてないほど強化しました。

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アメリカはさらにイランへの圧力を強める構えで、最終的にはイランの体制転覆までも視野に入れているのでは、という憶測まで出ているんです。

 

なぜトランプ大統領は、イランが嫌いなのか?

それには、3つの理由があります。

 

1つ目の理由が、1979年に首都テヘランで起きた「アメリカ大使館占拠事件」です。

40年前の革命で倒されたイランの国王をアメリカがかくまったことに学生たちが怒り、イランにあるアメリカ大使館を444日にわたって占拠したんです。

アメリカは人質にとられた大使館員の救出作戦を行いましたが、失敗しました。

当時のカーター大統領の権威は失墜し、次の選挙で再選できませんでした。

この事件は、アメリカ国民に深い傷跡を残しています。

アメリカの世論調査を見ても、ここ30年間、「イランが嫌い」という人は、常に8割近くに上っています。

この事件は、トランプ大統領も含めた多くのアメリカ人が持つ、イランへの不信感の原点なんです。

 

一方のイランは、この大使館こそ「大悪魔・アメリカ」の象徴だと主張してきました。

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現在、事件のあった大使館は、反米の思想を普及させる博物館としても利用されています。

施設では、革命前からアメリカが中東でスパイ活動を展開し、民衆を制圧していたとする主張が展開されています。

当時の博物館の館長は取材に対し、

「アメリカとイランの関係はオオカミとヤギのようなもの。共存はあり得ない。」

と、言い切っていました。

 

トランプ大統領がイランを嫌いな2つ目の理由が、「イラン派の拡大」です。

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革命で反米政権を起こしたイランは、周辺諸国に「アメリカの支配から脱却しよう!」と呼びかけていました。

そして40年経ったいま、イランの影響力は、イラク、シリア、レバノン、イエメンにまで広がっているとされています。

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イランにとっては影響力を広げることは、アメリカなどの敵国が攻めてこないように牽制し、自分を守る意味合いがあります。

 

一方、アメリカから見ると、これは反米主義の拡大で、脅威に感じています。

そのため、トランプ大統領は、サウジアラビアなどイランの周辺にある親米国家との連携を強化しているんです。

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そして3つ目の理由が、「イスラエル」です。

 

イスラエルはイランと激しく対立していて、軍事的な緊張が生まれています。

そんなイスラエルは、アメリカにとって中東の中でも特別な、最大の同盟国です。

だから、「同盟国イスラエルをイランから、守らなければならない」というわけです。

さらにトランプ大統領の重要な支持基盤はイスラエルを重視するキリスト教の最大勢力です。

イランに厳しい姿勢を示すことは、大統領選挙の対策の意味合いもあるんです。

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「大使館占拠事件」「イラン派の拡大」「イスラエル」

こうしたことを背景に、トランプ大統領はイランにこれまでにない厳しい制裁を加えています。

 

その影響でイランは経済が大きく落ち込み、耐え忍んでいる状態です。

今は持久戦に持ち込んで、トランプ政権が変わるのを待っているのかもしれません。

ただ、制裁の影響で経済がさらに悪化すれば、そうは言ってられなくなるかもしれません。

イランの今の大統領は、対話路線を打ち出した「穏健派」のロウハニ大統領ですが、今後「アメリカと戦うべき」という「強硬派」の声が大きくなるかもしれません。

その「強硬派」の代表格が「革命防衛隊」という組織です。

 

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イランの革命防衛隊については、せかいまを防衛しているオレが説明するヨーソロー

 

イラン国内で取材をしていると、革命防衛隊の傘下にある民兵に密告され、職務質問されることもありました。

体制維持を担う任務を持つ革命防衛隊は、イラン社会に根付いている存在なんです。

また、革命防衛隊は国際問題に発展する事件にも関わってきました。

2011年には経済制裁に激怒したイランの若者たちが、イギリス大使館を襲撃しました。

これをきっかけに、イランとイギリスが一時国交断絶状態に陥ったのですが、これも革命防衛隊の傘下にある民兵の犯行でした。

 

今後、トランプ大統領が極端に圧力を強めれば、その反動で革命防衛隊などの強硬派勢力が勢いづく可能性はあります。

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現状では、アメリカとイランの関係が改善する見通しは見えません。

両国は、ただでさえ国交も無いだけに、偶発的な事件や事故が起きれば、破裂しかねません。

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大事なのは、「不信感の連鎖を断ち切る」ことだと思います。

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説明してきたように、アメリカの「核合意の離脱」や「経済制裁」、イランの「大使館占拠事件」や「反米主義の拡大」などが積み重なって、互いの不信感は募るばかりです。

しかし、前のオバマ政権の時には、アメリカとイランの両外相との間で、直接話ができる関係が築かれ、問題を解決する場面も見られました。

さらにイランでは革命から40年が経ち、反米にとらわれない若者も増えています。

「不信感の連鎖を断ち切る」ために対話の機運をつくることが重要だと思います。

 

 

 

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NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年2月17日のゲストは、初登場!光浦靖子さんです。

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:14:00 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


  
2019年02月09日 (土)

週刊Mr.シップ 第百五十回 「敵対」

悪気はなかったんだよ。悪気は・・・

 

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アメリカとイランも、オレとよしよしみたいにもともとは仲良しだったんだよな。

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:04 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


  
2019年02月08日 (金)

開催地ついに発表

日本時間の今月6日(水)、アメリカのトランプ大統領の一般教書演説が行われました。その中で、ついに2回目の米朝首脳会談の開催場所が発表されましたね。それがこちら。

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そう、ベトナムです。今月27日と28日の2日間、開催するとしています。ベトナムに関しては、トランプ大統領が一般教書演説で発表する前から、開催地として有力という報道もありましたよね。ただ、まだ分からない点もいくつか。ベトナムのどの都市でやるのか?中部ダナンなのか、それとも首都ハノイ?2月の最終週、ベトナムが世界の注目を集めることになりそうですね。

 

ベトナムに決まったのは、アメリカにとっても北朝鮮にとっても中立国だから、というのが大きな理由のようです。ところが、実はアメリカ側からすると、ベトナムを開催地に選んだことには、北朝鮮に対するあるメッセージが込められているんだそうです。そのメッセージとはいったい?2月10日(日)の「せかいま」を見ればその答えが分かりますよ!

 

 

 

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NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年2月10日のゲストは、パックンさんです。

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:13:27 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


  
2019年02月07日 (木)

トランプ大統領の転換点

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2019年2月3日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストのモト冬樹さん、国際部髙木優デスクです。

 

アメリカのトランプ大統領といえば、移民政策として掲げている「国境の壁」の建設。

最近はニュースであまり聞かなくなりましたが、実はこれからが本番で、

トランプ大統領はいくつかの切り札を用意しているそうなんです。

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国際部アメリカ担当・髙木デスクが解説しました。

 

今回はこちらの模型を使ってそれを見ていきます。

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トランプ大統領は、アメリカとメキシコの国境近くで壁を建設しようとしています。

壁の問題というのは、トランプ大統領が、「不法移民対策のためにメキシコ国境に壁を作る予算をつけろ」と強硬に主張したところから始まりました。

これに野党・民主党が強く反発。

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予算案が通らず、政府機関が閉鎖する異常事態になりました。

閉鎖は史上最も長くなり、国民の不満が高まったことから、トランプ大統領もいったん壁の建設を取り下げました。

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トランプ大統領にとって、初めての「敗北」だという人もいます。

大幅な譲歩を強いられたのは事実で、かなりの痛手であることは間違いありません。

トランプ大統領、いまかつてなく厳しい立場に追い込まれています。

 

トランプ大統領の足元には、大きな穴が空いています。

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この問題が長引いたことで、支持率も一時、この2年間で最低水準の37%にまで落ち込みました。

さらに、足元だけではありません。

トランプ大統領の頭上はどんより雲、そして空から隕石が!

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そこには、「ロシア疑惑」と書かれています。

ロシア疑惑とは、前の大統領選挙で、トランプ陣営が勝利のために、ロシア側と組んで不正をしたのではないかという疑惑です。

捜査が大詰めを迎えていて、その最終報告が今月中に出そうなんです。

 

追い詰められていますが、転んでもただでは起きないのがトランプ大統領です。

壁の建設は最大の公約で、諦めていません。

それどころか今はちょうど4年間の任期の折り返し点で、来年秋には大統領選挙が控えているため、「この壁の問題が、大統領選挙の勝敗を決める。」と、それぐらいの意気込みで臨んでいるのです。

 

そのために用意している3つの切り札。

まず1つ目の切り札が、「一般教書演説」です。

今週の火曜日、日本時間の水曜日に予定されているすごく大事な演説です。

 

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アメリカ大統領が行う一般教書演説がどういうものか、オレが説明するヨーソロー

 

一般教書演説は、年に1度の一大イベント。

トランプ大統領が、一般教書演説で壁建設の必要性を訴えることは確実です。

演説で国民を納得させて、壁建設を推し進めようという考えなんです。

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演説は、真正面から国民に自分の思いを伝えます。

これは、切り札のうちの「正攻法」です。

 

しかしこれだけで壁が建設できるわけじゃありません。

そこで2つ目の切り札が、いま急浮上している「スマート・ウォール」という案です。

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これは、監視センサーやドローンなどのハイテク機器を大幅に増やして、国境を監視する方法です。

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壁は作らずに、「壁のようなもの」を設置しようという案です。

 

実はこれ、もともとは民主党が提案したものですが、ここへ来てトランプ大統領が関心を示しはじめています。

トランプ大統領にとって、これは切り札のうちのいわば「妥協策」です。

関心を持ち始めているとはいえ、完全に納得しているわけではなく、「ハイテク機器を組み込むのはいいが、柵でも良いから構造物を設置しなければダメだ」と主張しています。

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これに合わせて最近は「壁」よりも、「柵」という言葉をよく使うようになり、民主党に歩み寄る姿勢も見せています。

 

結局のところ、「壁」が「スマート・ウォール」になるのか、「柵」になるのかは、トランプ大統領と民主党との今後の話し合い次第です。

トランプ大統領が、自分の支持者である保守的な人たちに向けて「スマート・ウォールは壁と同じ意味なんだ」と主張できると判断すれば、受け入れる可能性があります。

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一方で野党・民主党からすれば、スマート・ウォールで落ち着けば、「トランプ大統領に壁を作らせなかった」と主張しやすい可能性があり、双方にとって、支持者を納得させられるギリギリの案を検討しているとみられます。

 

それでも、うまくいかない時の3つ目の切り札がこちら。

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トランプ大統領がちらつかせている「非常事態宣言」です。

これを出すと、「民主党との話し合いがまとまらなくても大統領の権限で、壁を建設できる」と、トランプ大統領は主張しています。

「非常事態宣言」という強力なエンジンを付けて壁建設を推し進めようというものです。

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これは「強硬策」という切り札です。

 

しかし、民主党は強く反発することは間違いなく、また政府機関が閉鎖されて泥沼状態になる可能性が高いです。

そのため、できれば3つ目の切り札は避けたいのが本音だと思います。

 

厳しい状況に置かれているトランプ大統領ですが、「外交」によってポイントを取り戻そうと考えています。

今後の政治日程を見るとトランプ大統領の思惑が見えてきます。

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まず、壁建設をめぐる民主党との次の交渉期限が、2月15日。

これで決裂すると、次は「外交」です。

2月下旬に開かれる予定の、2回目の米朝首脳会談です。

実は、1回目の会談後にトランプ大統領の支持率は跳ね上がりました。

国内政治で窮地に追い込まれてたとしても、ここで挽回できると計算があるのだと思います。

会談を政治ショーとして利用しようとしているようにも見えますね。

 

さらに3月1日には、中国との貿易交渉の期限も迎えます。

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実は中国に対しては、強い姿勢をとるべきだという点では、トランプ大統領も民主党も同じです。

中国に強く臨むことで、支持率の上昇につなげたい考えです。

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ここまで説明してきたのは、トランプ大統領が理想として描いているシナリオです。

外交の2つのチャンスで、中身が伴わなければかえって評価を下げるかもしれません。

トランプ大統領にとって大事なのは、来年秋の大統領選挙での再選です。

そこで、きょうのキーワードはこちら。

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「勝つも負けるも壁次第」

来年の大統領選挙が終わって振り返った時にこの壁をめぐる攻防が、大統領選挙の勝敗を分けたとなるかもしれません。

そういう意味でも、ここ数週間の動きが大事になってくると思います。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年2月10日のゲストは、パックンさんです。

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:14:35 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


  
2019年02月02日 (土)

週刊Mr.シップ 第百四十九回 「平和的解決」

せかいまのリハーサル中に速報が入ったんだよな。

 

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投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:22 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


  
2019年02月01日 (金)

子供に負担をかけないで

2月3日(日)の「せかいま」で、医療通訳についてお伝えします。日本で病院を受診する外国人患者と医師の間のコミュニケーションを手助けする仕事です。先日(1月17日)のブログで、医療通訳としてデビューしたばかりの中国人女性について書きましたが、今日はもう1人、VTRに登場する人をご紹介します。

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日系3世のペルー人、モンテス・フランコさん(32)です。都内の通訳会社でスペイン語の通訳として勤務しています。モンテスさんが手掛けるのは、病院からの通訳依頼や外国人からの119番通報など、緊急性の高いものが中心です。

 

モンテスさんは16歳の時、父親が日本の自動車部品工場で働くことになり、両親と妹の一家4人で来日しました。それから2年後のある日、後から日本に来たばかりの親戚の男性が急に体調を崩すことがあり、親族の中で唯一、日本語が話せたモンテスさんが救急車に乗って付き添うことになりました。車内で、苦しそうな親戚の男性と救急隊員のやり取りを必死に通訳した当時の事を「専門用語はまだよくわからなかったし、そもそも救急車に乗るのも初めてで、とても怖かったです」と振り返ります。

 

この時の経験からプロの通訳になったモンテスさん。「他の人が自分と同じような経験をしなくて済むような社会にしたい」といいます。今も、日本語が分からない両親に代わって、若いうちに来日し日本語が堪能な子供たちが医療現場での通訳を担わざるを得ない事があるそうです。「命に係わる通訳だから、訓練を受けた専門家が担うべき。子供に大きな責任を背負わせないために」。この思いで、今日も業務にあたっています。

 

モンテスさんのお話を聞いて、私も医療通訳の必要性を強く感じましたし、今後、その利用がもっと広がれば良いなと思いました。

 

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2019年2月3日のゲストは、初登場!モト冬樹さんです。

 

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:13:00 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク


  
2019年01月31日 (木)

マクロン大統領 大丈夫?

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2019年1月27日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストのサヘル・ローズさん、国際部権平恒志デスクです。

 

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「ちょっくらパリに行ってきたんだけどよ、大好きなパリが大変なことになっていたんだヨーソロー。」

 

フランスでは、去年の11月からマクロン大統領の政策に不満を持つ人たちによる、デモが行われています。

フランス全土でおよそ7万人が参加し、マクロン大統領の退陣を求めていますが、普段デモが行われないシャンゼリゼ通りや凱旋門といった場所でも行われています。

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その回数も異例の多さです。

去年11月の中旬から毎週土曜日に行われ、1月26日の土曜日で11回目のデモとなりました。

 

今、フランスで何が起きているのか、国際部権平デスクが解説しました。

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権平デスクがパリで取材した時のマクロン大統領の印象は、エリート中のエリート。自信にあふれた野心家です。

最初は人気があったんですが、今は厳しい状況に置かれています。

おととしの大統領就任当初は60%を超えていた支持率は、いまや20%にまで落ち込んでいます。

支持率40%台のアメリカのトランプ大統領から「支持率が非常に低い」とツイッターでやゆされてしまうほどです。

 

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マクロン大統領についてはオレが説明しヨーソロー

 

マクロン大統領には2つの夢があります。

まず1つめは、「経済の立て直し」です。

 

それについては、こちらのパン屋さんで説明していきます。

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このお店は、フランス経済の状況をあらわしています。

張り紙を見ると、15歳から24歳の若者の失業率は20%を超えてます。

若者の5人に1人が職がありません。

すっかり行き詰まったこのお店を立て直そうと、新たに店長になったのがマクロン大統領です。

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「経済の立て直し」という窯で、新メニュー(新しい政策)のパンを焼くマクロン大統領。

お客さんのフランス国民は、新メニューを楽しみにしています。

 

マクロン大統領が、最初に焼いたのは「給料上が~るパン」。

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このパンが長いのは、「給料が上がるまでには結構時間がかかる」ということをあらわしています。

企業から取る税金を「法人税」と言いますが、任期中の5年間をかけてこの「法人税」を減らしていくと約束しました。

「それで企業が儲かれば、やがて皆さんの給料も増えますよ」という筋書きです。

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お客さんの反応はというと…

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お客さんは、「給料はすぐに増えないのか」と困惑しているようです。

 

マクロン大統領が次に焼き上げた新メニューは、「産業元気のパン」。

このパンがあれば、産業が生み出されて活性化され、経済全体が元気になるというわけです。

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大きくて甘いメロンパンが焼きあがりました。

しかしこちら、一般市民向けではなく、“お金持ち向けのパン”なんです。

フランスには“超”お金持ちに課される「富裕税」という税金があります。

マクロン大統領は「富裕税」の一部をなくしました。

「“超”お金持ちがその分を投資に回せば、新しい産業も生まれ、経済が元気になる」と考えているんです。

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国民は、「金持ちばかり優遇している!」とか「結局、金持ちの大統領には、国民の痛みがわからない。」と怒っています。

 

そして最後の新メニューは、「みんなに優しいパン」。

「皆さんの暮らす環境を良くしますよ」というパンです。

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なのに、真っ黒焦げ!全然優しくありません!

おいしいメロンパンはお金持ちにあげて、一般市民には黒焦げのパン。

国民の怒り爆発です。

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こちらの黒焦げのパンは、「燃料税の引き上げ」という政策をあらわしています。

燃料税は、ガソリンなどにかかる税金です。

ガゾリンなどが高くなって人々がマイカー利用を控えるようになれば地球温暖化対策になります。

でも今の車社会では、ガソリン代やディーゼル燃料の価格は、市民生活に直結します。

ただでさえ「不公平な負担を強いられてる」と感じている市民の家計を直撃するわけです。

「燃料税の引き上げ」が、これまで溜まっていた国民の不満に火をつけ、今回の大規模な抗議デモへとつながりました。

とりわけ、車が欠かせない地方の人たちの怒りが大きく、デモは地方都市でも起きていて、パリのデモも参加者の多くは地方から来ているんです。

デモの発端は燃料税の引き上げですが、その根底には、地方が抱える深刻な課題があります。

人口4,000人の町、ブリオンヌでは、年金生活者が多く暮らしていますが、駅が無人化し、電車の本数もが減っています。

さらに、税務署が閉鎖され、来月には病院の産科も閉鎖が決まっています。

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マクロン大統領は、医師や看護師に地方の病院で働いてもらおうと取り組んでいますが、うまくいっていません。

批判が高まる中、マクロン大統領は地方の意見を聞こうと今月から各地をまわり始めましたが、集会では怒りの声が相次ぎました。

 

金持ちに対する庶民の怒りは、日産自動車、カルロス・ゴーン前会長にも向かっています。

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マクロン政権は当初、ゴーン前会長をルノーの経営トップにとどめることを支持してきました。

しかし、勾留が長引く中で方針を一変させゴーン前会長の交代を検討するよう迫りました。

そして、ゴーン前会長はルノーの経営トップを降りたのです。

格差への不満が噴き出し、デモという火種を抱えているマクロン大統領からしてみれば、かばっているとみられるのを避けたかったのかもしれません。

 

ここまで見てきた「経済の立て直し」という夢が、国民の怒りを買ってしまったことが、マクロン大統領の2つめの夢「EUの結束」にも影を落としているんです。

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「正念場」という表現は、マクロン大統領自身が表現した言葉です。

2016年の秋、大統領選挙を前に自分の本でこんな指摘をしています。

「これからの2年間は、ヨーロッパにとって運命を左右する正念場となる。」

2年後の今、イギリスはEUから離脱しようとしているし、イタリアではEUに批判的な政権が誕生しました。

マクロン大統領は、ヨーロッパを1つにまとめる旗振り役。

そのマクロン大統領が、国内の貧富の格差、都市と地方の格差を解消して、国民の怒りを鎮められなければ“EUの結束”という夢の実現は遠のきます。

フランスのマクロン大統領の今後を見れば、ヨーロッパの行方も見えてくるのではないでしょうか。

 

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2019年2月3日のゲストは、初登場!モト冬樹さんです。

投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:14:22 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


  
2019年01月26日 (土)

週刊Mr.シップ 第百四十八回 「フランス」

ボンジュール、シルブプレ?

 

20190126_4koma_france.jpg

 

黄色いベストって交通整理とかで着るやつだろ?

てっきりデモをおさめる人がいっぱいいるんだと思ってたヨーソロー。

 

投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:17:00 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク


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