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6月 15日(月)  総合 午後10時

Travel 11 クロアチア 「アドリア海の宝石巡り」 Travel 11 クロアチア
「アドリア海の宝石巡り」



番組詳細

「世界遺産への招待状」、第11回はクロアチア。アドリア海の海岸沿いに並ぶ、3つの世界遺産を訪ねます。
最初に訪れるのは「スプリトのディオクレティアヌスの宮殿」という世界遺産。4世紀初頭にローマ帝国・皇帝ディオクレティアヌスが築いた宮殿です。皇帝は引退後の余生を過ごすために豪華な宮殿を築きました。しかしその後の時代に、廃墟となった宮殿に人が住み着き、宮殿はひとつの街へと変貌しました。そのため、ローマ遺跡と中世の町が同居している不思議な光景が見られます。番組では、どのように街が変化し、現在の人たちがどのようにローマ遺跡を利用しているのか、その様子も紹介します。
次に訪れる世界遺産は「シベニクの聖ヤコブ大聖堂」です。海岸沿いに建つ大聖堂は、ルネサンス様式を取り入れた白亜の優美な姿を見せています。驚くのは、その壁に71人ものシベニク市民の「顔」の彫刻が飾られていることです。なぜ、一般市民の顔が大聖堂の壁にあるのでしょうか?そこには、ある市民の願いが秘められていました。
そして最後は世界遺産「ドゥブロブニク旧市街」。アドリア海の真珠と讃えられる、白壁と赤い瓦屋根が並ぶ美しい町です。ドゥブロブニク小さな町ですが、かつて14世紀から400年もの間、繁栄を誇った海運都市でした。街の大通りは古来あまりにも多くの人が歩いてきたため、ツルツルになって人の姿が反射しているほどです。この街で昔から一番大切にされてきたのが「自由」という言葉。この言葉から、小さな町が周りの大国に負けることなく繁栄を続けた理由を探ります。
青く輝くアドリア海にたたずむ世界遺産の街々。そこから、人々の歩んできた長い歴史と熱い想いをご紹介します。

番組スタッフからの招待状

海幸彦と山幸彦

今回は、クロアチアの取材・通訳を担当したザグレブ在住の番組コーディネーター、山本寧雄さんです。

クロアチアは内陸部と海岸部ではまるで別の国のように違います。内陸部は中央ヨーロッパ平原の一部なのでゲルマン・スラヴ文化、海岸部は地中海世界なので古代ギリシャ・ローマから中世ラテン文化がたくさん残っています。

さて、今回の撮影はクロアチア海岸部のダルマチア地方。この地方の料理は主に魚介類です。1日の仕事を終えたあとの夕食は、疲れを癒す妙薬であると同時に大きな楽しみでもあります。スズキ、タイ、ヒラメ、イカ、タコ、貝類といった美味しい魚介類に満足しながらも、クロアチアの庶民的な料理も食べてみたいということで、小魚料理を扱う店を探してみました。しかし、シーズンオフなこともあってか、どの店のメニューにも小魚料理は見あたりません。内陸部には「小魚料理専門店」まであるのですが、どうやら、海岸部では家庭でいただくもので、あまりレストランで扱われるものではないようです。泣く泣く小魚料理はあきらめ、今度は、肉料理を食べてみることにしました。久々に食す肉料理は、魚介に堪能した贅沢な舌に新鮮な刺激を与え、“海岸部は肉が美味い” という妙な観念を抱くにいたりました。

ロケの全行程が終わり、内陸部である首都ザグレブに戻る時、スタッフ一同は、ダルマチア地方で口にすることができなかった「庶民的な小魚料理」を夢に描いていました。しかし、帰国前の一回しかない貴重な夕食。やはり内陸部なのだから、正統な内陸料理店のほうがいいのではないか、小魚料理も捨てきれないと、論争になりました。小魚料理店で少し食べてから、はしごで内陸料理店にという苦しい折衷案も出る始末。結局、時間もないことから、小魚料理はあきらめて、最後の晩餐は内陸料理になりました。ここでは、「ぺカ」という名物肉料理を迷わず選択。これは、鉄鍋に素材の肉を置き、鉄蓋をして熱い灰の中に埋め、何時間もじっくりと蒸した料理です。考えられないほど柔らかい仔牛肉に出し汁が浸透した美味に、一同感激、“肉はやっぱり内陸だよな!” と今までの確信はあっさり忘れて衆議一決。そして、魚介の恋しくなっていた舌は“海岸部の魚介はやっぱり美味かったよな〜” と、まっとうな観念に戻り、帰国の途についたのでした。

(注)写真:中央青空市場

Travel Information


  • 1、スプリトのディオクレティアヌスの宮殿への行き方
    首都ザグレブから列車で約9時間、スプリト駅からは徒歩10分。又は飛行機でスプリト空港まで約40分、空港からは旧市街まで空港バスで約30分。

    2、シベニクの聖ヤコブ大聖堂への行き方
    首都ザグレブから列車で約8時間30分。又は飛行機でスプリト空港まで行き(約50分)、空港からはシベニクまで車で約45分。

    3、ドゥブロブニク旧市街への行き方
    ザグレブからドゥブロブニク国際空港まで約50分、空港からは車で約20分。

    ※公用語はクロアチア語だがほとんどの場所で英語が通じ、観光客向けのホテルやレストランなども多い。
    ※その他の情報などはクロアチア政府観光局まで。
    http://www.visitcroatia.jp/


紹介した世界遺産

スプリトのディオクレティアヌスの宮殿


シベニクの聖ヤコブ大聖堂


ドゥブロブニク旧市街