


第3回は、中米のグアテマラとホンジュラスです。密林に花開き忽然と消えた謎のマヤ文明。その繁栄と滅亡には、赤と緑、二つの色が深く関わっていました。その秘密を追って、世界遺産を旅していきます。
まずは世界遺産「アンティグア・グアテマラ市」。16世紀にスペイン人が作った小さな町は、古い教会やコロニアル様式の建物が続き、全体がまるで博物館のよう。さらにこの町は、色彩の町でもあります。パステルカラーの家並み、マヤの人々が着ている鮮やかな色彩の手織り物。中でもマヤで最も高貴な色は、赤でした。古代マヤ時代、布を赤く染めるのには、なんと奇妙な虫が使われていました。
次に訪れるのは世界遺産「キリグア遺跡」。小さなマヤ王国キリグアは、8世紀に、突如、繁栄を始めます。繁栄をもたらしたのは、緑色の「ヒスイ」。古代マヤで使われた「ヒスイの緑仮面」は何を物語るのでしょうか。ちなみに、現在でもグアテマラの特産品であるヒスイの原石、金槌1本あれば「発見」できますが、その模様は番組で!最後に、ホンジュラスの世界遺産「コパン遺跡」。コパンは、巨大な神殿群が立ち並ぶ大王国でした。「マヤのアテネ」とも称されたコパンの、芸術性豊かな彫像をお目にかけます。そして、地下深くに眠っている「赤い神殿」を特別公開。実は、マヤの神殿は赤く染められていたのです。しかしある時期を境に、赤い神殿群は色あせ、緑の密林に呑み込まれていく運命に・・・。
マヤ文明の数々の謎に「緑と赤」ふたつの色から迫ります。
グアテマラと言ったらコーヒー、とほとんどの方が答えるぐらい、日本人にはあまりなじみのない国かもしれません。そこで、グアテマラ・アラカルト!
グアテマラでは日本の主食、米に代わるものはトウモロコシです。粉にして、それを練ったものをさらに手で伸ばす。これを「マサ」といいます。フライパンで軽く焼くと、主食「トルティージャ」のできあがり!高地の料理「ペピアン」「カキック」などの煮込みともよく合います。そしておきまりは、グアテマラ自慢のラガー系ビール「Gallo」で乾杯!
グアテマラの50セントコインには国花である“モンハ・ブランカ”がデザインされています。この花は、蘭科植物の「リカステ・スキンネリのアルバ(白花)」。実はグアテマラは、高度3000m近い高原から太平洋・カリブ海の海抜0mまでの多様な気候に恵まれるため、植物の宝庫なのです。年中、花が絶えることもなく、まだまだ未知の植物に出会えるかも…。そんなお花を楽しみにする観光客にとっては、いわば“約束の地”なのかもしれません。
グアテマラの先住民の女性が、先祖代々誇りを持って着てきた「ウィピル(貫頭衣)」。この伝統に今変化がおきています。そもそもウィピルは集落や村ごとにデザインが異なります。日本の3分の1ほどの国土ですが、100以上のデザインが存在し、もとは自身の所属する共同体の印としての意味合いが強いものでした。ところが、今やこちらがあるデザインを見て「あなたは○○村の方ですね」と村の名前を出しても違うことが増えてきました。要するに、かわいらしいデザインのウィピルは、出身のいずこを問わず、若い女性たちには引っ張りだこ!オシャレに対する女性の意識はいずこも同じですね。
(注)写真:ウィピルの中央の穴が頭を入れるところ
