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パハルプールの仏教僧院遺跡

  • 国 名 :バングラデシュ
  • 分 類 :文化遺産
  • 登録年 :1985年
  • 遺産名(英語):Ruins of the Buddhist Vihara at Paharpur

 バングラデシュ北西部の小さな村、パハルプールには、巨大な仏教僧院の遺跡があります。造ったのは、8世紀にこの地方を統一したパーラ王朝の王。約300メートル四方の敷地に、117の僧坊や仏舎利塔などが並び、最盛期には1,000人ほどの僧が修行に励んでいたと考えられています。
 「シリーズ世界遺産100」では、かつてインド仏教が花開いたパハルプールの僧院遺跡を紹介します。
 敷地の中央にある塔は、上から見ると東西南北に十字の形をしています。その形は、仏教の世界観を示す曼陀羅(まんだら)であるともいわれます。パハルプールは遠い異国にも名前が知られた仏教の殿堂で、その建築様式はミャンマーやインドネシアの寺院に影響を与えました。
 しかし、この塔には、ヒンドゥーの神の姿もあります。かつて3000枚近く飾られていたレリーフ。その中にシヴァやヴィシュヌを表したものがあるのです。当時、すでにインドやその周辺では、仏教は衰退傾向にありました。ヒンドゥー教が力を持っていた地に僧院を建てるため、民衆を取り込もうとした王の苦肉の策だったのです。