

中国の南部には、広大なカルスト地形があります。このうち、武隆、茘波(れいは)、石林の3つのカルストが合わせて、世界遺産に登録されました。
「シリーズ世界遺産100」では、それぞれ趣の異なる3つのカルスト地帯を旅します。一つ目の武隆は、380平方キロメートルに及ぶ奇岩の大地。そこには、高さ116メートルにも及ぶ穴があり、かつては巨大な龍が住むと信じられていました。こうした不思議な地形は、石灰岩の海底が隆起し、雨水で侵食されて出来たもの。自然が数億年かけて刻んだ彫刻です。カメラは、同じような高さの山が、まるでおにぎりのように並び立つ茘波に向かいます。水が豊かで緑の宝石とも呼ばれる茘波。一方、ベトナム国境に近い石林は、剣のように尖った岩が林立する荒々しい光景。昔から天下の奇観と呼ばれてきました。これらのカルスト地形は、今も尚、侵食によって変化し続けています。過去から未来へ、長い長い造形の時間が流れています。

