

20世紀初頭、北アフリカ、リビアの海沿いで古代ローマの巨大遺跡が発見されました。
砂漠の砂に埋もれていたことで、極めて良好に保存されていたこの都市の名はレプティス・マグナ。
「シリーズ世界遺産100」では、この奇跡の考古遺跡の魅力を御紹介します。
公共広場、円形劇場、円形闘技場、浴場、港湾施設。古代ローマ人は、征服した世界中の広大な領地に、イタリアのローマとほとんど同じ都市機構を建設しましたが、現在そのほとんどは、年月による風化や異民族の破壊により、往年の姿をほとんど留めていません。
しかし、サハラ砂漠の砂に埋め尽くされることで破壊を免れたレプティス・マグナには、他の地域で失われてしまった古代ローマの巨大施設が残っています。
その中で特筆すべきは、公共広場と港湾施設。
広大な公共広場は高い壁に囲われ、神殿と高級商店を備え、多数のメドゥーサ像が広場を守っていた往時の威容を伝えています。
そして、300隻の船を係留できたという港湾施設。古代ローマの港湾施設がほぼ完全な姿で残されているのはここだけです。
レプティス・マグナで発掘された地域は、全体の3分の1。砂の中には、まだ見ぬ古代都市の姿が隠されています。

