世界遺産ライブラリー



このページを印刷する

周口店の北京原人遺跡

  • 国 名 :中国
  • 分 類 :自然遺産
  • 登録年 :1987年
  • 遺産名(英語):Peking Man Site at Zhoukoudian

北京の南西にある周口店村は、1929年、北京原人の頭蓋骨が発見されたことで、一躍有名になりました。人骨以外に、石器や骨製の道具なども多数見つかり、類人猿とは異なる原始人類の存在が明らかになりました。
「シリーズ世界遺産100」では、最初の頭蓋骨発見のエピソードと、その後の謎に包まれた消失事件をご紹介します。周口店の「龍骨山」は、地元では昔から、漢方薬の原料となる動物の骨が取れる場所として知られていました。1926年、ここで人類の臼歯が見つかったことから国際的な発掘調査が始まり、3年後、遂にほぼ完全な人類の頭蓋骨が発見されました。掘り出したのは、中国人考古学者、裴文中(はいぶんちゅう)。発見の翌日、彼は頭蓋骨とともに記念写真におさまりましたが、なんとその写真は裴文中の顔が半分しか映っていませんでした。カメラマンがあまりに興奮していたのです。頭蓋骨はその後、5体分見つかりました。しかし1937年、盧溝橋事件が勃発すると、日本軍による接収を恐れた裴文中らは、化石をアメリカに送ろうとします。しかし、混乱の中、それらは行方不明になり、今もって見つかっていません。