

エジプトといえば、ギザのピラミッドが有名ですが、そのすぐ東に広がるカイロ旧市街も、世界遺産に指定されています。街の至るところに建てられたモスクにはミナレットと呼ばれる塔がそびえ立ちます。その数は千に及ぶといわれ、カイロは中世の時代から「千の塔の都」と称えられてきました。
「シリーズ世界遺産100」では、カイロの代表的なモスクであるアズハル・モスクとスルタン・ハサン・モスク、そして12世紀から700年間にわたってエジプトの政治と軍事の拠点だったシタデルをご紹介します。シタデルは、今も「イスラムの英雄」と称えられている時の宰相サラディンが、十字軍の侵攻からカイロの町を守るために築いた要塞です。彼は中央アジア出身の奴隷、マムルークを登用し、十字軍を打ち破りました。そのマムルークは、後に自らの王朝を打ち立てます。そして、人々の信頼を得るために、カイロの町に数多くのモスクを建てたのでした。

