

ウガンダのルウェンゾリ山地は、コンゴ民主共和国との国境に連なり総面積99600ヘクタールにも及ぶ広大な国立公園です。
「シリーズ世界遺産100」では、標高によって極端に変化していくルウェンゾリ山地の自然を、ふもとから山頂付近まで登山をしながら紹介していきます。ルウェンゾリ山地には、キリマンジャロ、ケニアに続くアフリカ第三の高峰マルゲリータ峰があります。エジプト文明を生んだ「母なる川ナイル」の源流として知られ、「聖なる山」と称えられた山です。赤道直下という地理的位置にありながら標高5109メートルの山頂付近は厚い氷河で覆われ、さらにふもとには熱帯のジャングルが広がっています。標高2500メートル付近のジャングルには、ゾウやゴリラのほか、幻の鳥「ルウェンゾリトラコ」や、鼻の長い「ストレンジノーズカメレオン」といった珍しい動物たちも生息しています。標高3000メートル付近に広がる巨大な苔の森。さらに富士山に匹敵する3400メートルの高さにある大湿原。そこには巨大化した高山植物が、山を登ってきた人間を見下ろすように立ち並んでします。植物が巨大化するのは、昼と夜の極端な寒暖の差に耐えるためだといわれています。標高4700メートルから頂上にかけて広がる赤道直下の氷河。その面積は1500平方メートルに及び、厚さは100メートル近くもあると考えられています。そして氷河の先端で一滴、一滴と流れ落ちる雪解け水。それが「母なる川ナイル」の最初の一滴なのです。

