世界遺産ライブラリー



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プエブラ歴史地区

  • 国 名 :メキシコ
  • 分 類 :文化遺産
  • 登録年 :1987年
  • 遺産名(英語):Historic Centre of Puebla

16世紀、スペイン人がメキシコに入植していち早く築いた街プエブラ。標高2100メートルの高地にあるこの地域は、スペイン人がやって来るまで未開の地でした。入植したスペイン人たちは、この未開の地に宝の山を見つけたのです。それは、陶器作りに適した良質の土でした。世界遺産に登録されている歴史地区の多くの建物は、スペイン中部の陶器産地・タラベラの技法を活かして作られたタイルで飾られ、プエブラに欠かせない魅力となっています。
「シリーズ世界遺産100」では、プエブラを代表する産業となったタイルづくりの歴史と、聖堂から住宅まで多種多様なデザインと色彩で彩られたタイルの美を紹介します。プエブラ周辺に住んでいた先住民は、もともと素焼きの技術をもっていました。スペインから移り住んだ陶工は、そんな彼らに上薬を塗って光沢を出す技術を伝えたのです。プエブラの街では教会の屋根という屋根が色鮮やかなタイルで覆われ、イスラムのモスクを思わせます。入植者の多くは、スペイン南部から来た人々でした。そこは15世紀末までイスラムに支配されていた土地。タイルはイスラム文化を受け継いだものだったのです。植民時代から続くタイルの工房では、今も大量生産はせず、職人たちが昔ながらに一枚ずつタイルを仕上げていきます。番組では、タラベラ焼きのタイル技術の結晶とも言える旧サンタ・ローサ修道院にもご案内します。