

イタリア南部、地中海に面したアマルフィ海岸は、切り立った断崖とエメラルドの海が複雑に入り組み、その美しさは世界一と言われます。海岸沿いの最大の町アマルフィは高級リゾートとしても有名で、ヨーロッパ各地から観光客が訪れます。
「シリーズ世界遺産100」では、迷路のような階段が、生活と密接に結びついたアマルフィの人々の暮らしを通して、中世の都市国家の歴史に迫ります。地中海の中心という恵まれた立地と、この風光明美な景観を作り出している背後の断崖絶壁が自然の要害となって、アマルフィには10世紀に都市国家が建設されました。その歴史はヴェネチアやジェノバよりも古く、地中海を航行する際、羅針盤を使ったのもアマルフィが最初でした。市街にはヨーロッパ、ビザンツ、イスラムなどの様式が、複雑に混ざり合った独特の町並みが残されています。急勾配の斜面に貼り付くように広がった町には、迷路のように道幅の狭い通りが張り巡らされ、その多くが階段になっています。

