

イースター島の名で知られるラパ・ヌイは、南太平洋に浮かぶ絶海の孤島です。島の全域に残された800体を超す巨石像モアイは、世界七不思議の一つとして数々の推測を生んできました。
「シリーズ世界遺産100」では、モアイ像の謎を解明し、像に秘められた悲しい歴史を紹介します。7世紀から千年もの間作られ続けたモアイ像は、実は海に背を向けて立っています。彼らが見つめる先には、かつて集落がありました。像の台座は祭壇であり、その地下は村の首長たちの墓となっていました。モアイは村を見守る祖先の像として、10世紀から16世紀にかけて作られたのです。小さな島に多くのモアイが点在し、かつて50以上の集落があり栄えた事を裏付けています。しかし発見された時、全ての像がうつぶせに倒されていました。像が作られた山には、作りかけのモアイが300体も放置されています。人口が増えた島では、森林伐採などの乱開発が行われ、食糧不足が発生しました。その結果、部族間同士の激しい争いが起き、部族の力の象徴だったモアイは壊されてしまったのです。今復元され立っているモアイ像は、人類へ警鐘を鳴らしています。

