

ラオスのルアン・プラバンは、メコン川とカーン川の合流地点に位置する古都です。14世紀、ラオスを統一したランサン王国の首都と定められました。以来、戒律の厳しい上座部仏教の聖地として80もの寺院が建てられました。
「シリーズ世界遺産100」では、最もルアン・プラバンを代表する寺院・シェントン寺院の建築物と、寺院に住む僧たちの暮らしと托鉢(たくはつ)の様子を伝えます。シェントン寺院は16世紀に建てられ、ルアン・プラバン様式と言って、屋根の傾斜が大きく幾重にも重なって優雅さを演出しているのが特徴です。寺院では30人ほどの僧が厳しい戒律のもとで暮らしています。その中で一番年下なのがフエ君、10歳です。2ヶ月前に修行僧になったばかりで、寺で修行しながら学校にも通っています。ルアン・プラバンの人口は1万6千人、僧侶の数はその1割近い1200人。規模の大きい托鉢の町として知られています。托鉢は毎日朝6時、僧侶たちが30分ほどかけて町を歩きます。人々は道路に座り、僧侶たちにもち米のご飯などを捧げます。町の人々は言います。「お坊さんは私たちのお釈迦様です。お坊さんがいなければ、私たちは先祖に施すことが出来ません」。この町では、仏教は人々の中にごく自然にあるのです。

