

ベルギーのフランドル地方とワロン地方の都市には、町の中心の広場に物見塔を兼ねた鐘楼が建っています。ヨーロッパの中央部に位置するベルギーの各都市は交易の要衝として栄え、13世紀〜15世紀には自治権を獲得する都市も多くなりました。初め教会に付属していた鐘楼も、市民が自由を獲得すると共に、広場に独立して建てられるようになったのです。フランドル地方で26、ワロン地方で7の鐘楼が世界遺産に登録され、2005年にはフランスも加わり、あわせて56の鐘楼が世界遺産となりました。
「シリーズ世界遺産100」では、カリヨンの町として知られるメッヘレンの鐘楼を、王立カリヨンスクールとともに紹介します。カリヨンとはフランス語の「四分の一」という意味で、数十個の組鐘のことです。今も15分ごとにカリヨンの響きが町に流れ、市民に時を告げています。メッヘレンには、最大規模の78個もの鐘を組み合わせたカリヨンがあります。カリヨンの演奏を教える王立カリヨンスクールでは、子どもから老人までが演奏を習っています。自らも高名なカリヨン奏者である校長ヨー・ハーゼンさんが、鐘楼でカリヨンの演奏をしてくれました。

