

パリの南西20キロに位置するベルサイユ。輝く太陽にもたとえられ「朕(ちん)は国家なり」という言葉を残したルイ14世は、王の絶対的な権力を示すため、17世紀、この地にベルサイユ宮殿を建てました。その建造物、彫刻、装飾の豪華さと美しさは、当時ヨーロッパ中の人々を驚かせ、100年にわたってヨ−ロッパにおける理想的な王宮宮殿のモデルとなりました。
「シリーズ世界遺産100」では、ベルサイユ宮殿の時計職人ベルナールさんの案内で、当時の王の暮らしぶりやお気に入りの庭などを紹介します。ルイ14世の一日は、「起床の儀」から始まり、儀式のように時計に合わせて正確に決められていました。分刻みの多忙な生活の中、王が安らぎを求めたのは午後の庭の散策でした。幾何学的な模様を描く広大な庭園には、セーヌ川から水を引くという大工事によって大小1400もの噴水が設けられたといいます。当時の給水設備が今でも使われ、時を隔てたベルサイユ宮殿を今も華やかに演出しています。宮廷の時を刻んだ、王の特別なカラクリ時計も紹介します。

