

ベネズエラ、ブラジルにまたがる広大なギアナ高地の一角に広がるカナイマ国立公園。ギアナ高地には17億年前の古い地層がむきだしになったテーブルマウンテンが大小100以上あります。そのひとつ、標高2560メートルのアウヤン・テプイ(悪魔の山の意)の頂上から流れ落ちるエンジェル・フォールは落差979メートル。世界最大の滝の水は、地上に着く前に霧となり、山裾に広がる熱帯の森を潤しています。絶壁によって下界から隔絶された山頂では、生物が他の世界から切り離されたまま、固有の生態系を形成しています。イギリスの作家コナン・ドイルが、この地にインスピレーションを得て、小説「ロスト・ワールド」を描いたことは有名です。
「シリーズ世界遺産100」では、跳ぶことも泳ぐこともできない原始的なカエル・オリオフリネラや、岩だけで作られた厳しい環境の中で、独自に進化した植物たちを紹介します。また、19世紀にこの神秘につつまれたテーブルマウンテンの登頂を目指したヨーロッパの探険家たちの挑戦を通して、今なお「最後の秘境」として人々を魅了してやまないギアナ高地の魅力を伝えます。

