2019年12月24日 (火)ルールを知らないあなたへ!ラグビーワールドカップ


※2019年10月7日にNHK News Up に掲載されました。

「ルール?よくわかりません!」
日本の快進撃が続く、ラグビーワールドカップ。
サモア戦の勝利にも各地で歓声があがりましたが、街で聞くとルールがわからないまま声援を送っていた人も少なくないようです。
そう、いまだからこそラグビー初心者に向けて、ルールを厳選。
これだけわかれば試合はもっと楽しい、そんな基本ルールとプレーをまとめてみました。※超初心者向けです※

ネットワーク報道部記者 和田麻子・ 秋元宏美

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知らなーい
東京、渋谷。
ラグビーワールドカップの試合の時は若者であふれ、夜通し盛り上がるこの街。しかし7日、「ラグビーワールドカップ、見ましたか?」と聞いたところ…
ru-ru191007.2.jpg「アルバイト先のテレビで見ました!何対何とかはわかるんですが、詳しいルールは知らな~い
もうちょっとルールがわかれば、おもしろくなると思うー」(20代女性)

「知っているのは五郎丸っていう選手だけです。サッカーみたいに浸透していないのでルールも知らない」(18歳男性)
(※五郎丸歩選手は、前回大会の日本代表です)

ru-ru191007.3.jpg五郎丸歩選手

ラグビーのルール、意外と知られていなかったんです。
そこで超初心者向けに、これだけ覚えておけば、というものをまとめてみました。

ru-ru191007.4.jpgその1 プレーヤー
ルールの前にまずは、基本中の基本のプレーヤーの人数から。
ワールドカップは15人制で、8人のフォワードと、その後ろのバックス7人で戦います。

ru-ru191007.5.jpgフォワードは相手と後述のスクラムを組むなど、ボールを奪い合う中心となり、体格のいい選手が目立ちます。

一方、バックスは主に奪ったボールを持って走ったり蹴ったりして前に進める役割もあり、スピードや俊敏さも求められます。ワールドカップの試合は前半、後半それぞれ40分で行われます。

その2 4種類の得点方法5点、2点、3点、3点

ラグビーには得点をあげる方法がいくつかあり、点数が異なります。
得点シーンで必ずのように出てくるのはトライです。

ru-ru191007.6.jpgトライは5点

対戦チームの陣地のゴールラインを超えた地点でボールを地面につけることができれば5点となります。

ru-ru191007.7.jpgトライ後のキックが決まると2点
トライを決めると、さらに得点の機会が与えられます。
トライ地点の延長線上の、好きな位置にボールを置き、ゴールポストに向かって蹴って、ゴールポストとバーの上の間をこえれば2点です。(コンバージョンゴール)

またプレーの最中に、ボールをワンバウンドさせてキックし、これがゴールポストとバーの上の間をこえると3点となります。(ドロップゴール)

ru-ru191007.8.jpg対戦相手が重い反則をした場合に与えられるのが、ペナルティーキックで、やはりゴールポストとバーの上の間をこえると3点です。(ペナルティーゴール)

その3 ボールは後ろに

では試合はどのように進んでいくのか。
大きな特徴は「ボールを前に投げない(投げてはいけない)」ことです。

ru-ru191007.9.jpg反則“スローフォワード”
後ろや真横に投げるのは認められていますが、前に投げると「スローフォワード」という反則になります。主に後ろ側にパスを回しながら、前へ向かっていくところがラグビーのだいご味です。

ru-ru191007.10.jpg反則“ノックオン”
ボールを前に落としてもいけません。
「ノックオン」と呼ばれる反則です。タックルを受けたり、パスをうまく受け取れなかったり、また雨などでボールが前にすべり落ちた場合も該当します。

ru-ru191007.11.jpgそして何よりラグビーは立って行うスポーツ。
ボールを持っている選手は相手からタックルを受けて倒れてしまうと、ボールを手放さなければなりません。立ち上がるまではプレーに参加できず、ボールを手放さないでいると反則となって相手側にペナルティーキックが与えられます。

その4 互いが組み合う

次は相手と組み合うプレーです。
よく試合で見るのがスクラム。ことばを聞いたことがある人も多いと思います。

ru-ru191007.12.jpg軽い反則があった時などに試合を再開する際のプレーの一つで、両チームのフォワード8人が押し合います。

“モール”で押し込むイングランド
ほかにも2つの密集状態のプレーがあり、その一つがモール。
ボールを持っているプレーヤーを中心に、両チームが組み合っている状態です。後述のラインアウト後にモールをつくって、一気にトライを狙うなどの戦術があります。

ru-ru191007.14.jpg一方、地面にあるボールの争奪戦がラック。ラックは地面にあるボールの周りでプレーヤーが組み合っている状態で、ラックになると手を使うことができないのが特徴です。
ラックを連続してつくり、相手の守備の乱れがでたら、一気にトライを狙うことがあります。

その5 ラインアウト

ボールがタッチラインから外側に出ることがよくあり、その際にゲームを再開させるプレーの一つです。

ru-ru191007.15.jpg両チームが2列に並び、ボールを出された側が列の間に向けてまっすぐにボールを投げ入れます。高く投げ込まれたボールを味方の選手を抱え上げて奪おうとするシーンがゲームでよく見られます。

ru-ru191007.16.jpgボールをまっすぐに投げ入れないと「ノットストレート」という反則になります。

そしてノーサイド

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ラグビーには他にも細かいルールがあり、オフサイドと呼ばれる重い反則もあります。

今回はあくまでも、ラグビーを知らない人に向けて、とりあえずこれを知っていればもっと楽しめるという形でルールやプレーを紹介させていただきました。

そして最後に。“日本”では、ラグビーの試合終了のことをノーサイドといいます。試合が終われば敵も味方もなく全員が仲間。試合中は相手と激しくぶつかり合うが、試合が終わればお互いをたたえ合う。そうしたことがラグビーの大切な精神と言われています。

ru-ru191007.18.jpg今回のラグビーワールドカップでも、優勝候補の一角、強豪のアイルランドに日本が歴史的勝利をあげた試合のあと。アイルランド代表が花道を作って、日本代表を送り出す光景に称賛の声が上がりました。相手の大金星に、敗れた側が敬意を示す姿に心を打たれた人も多かったはずです。

ここまで3連勝の日本、スコットランドとの1次リーグ最終戦は13日です。ワールドカップをきっかけにラグビーに初めて関心を持ったという方も、基本的なルールを知ってさらにラグビーを楽しんでみてください。

投稿者:和田麻子 | 投稿時間:15時16分

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