2017年03月30日 (木)その花粉は何科?食物に注意必要


※2017年3月17日にNHK News Up に掲載されました。

「春本番」の前に、すでに“本番”を迎えている花粉症。
目が痒い、鼻水がとまらない、といった症状もさることながら、
「自分は何の花粉に反応しているのか」 きちんと知っていますか。

反応している花粉の種類によっては、
特定の食物を食べるとさらに重いアレルギー反応が起きる場合があるとして専門の医師が注意を呼びかけています。

kahun170322.3.jpgいまの時期に花粉症の人を悩ませているのは、
主にヒノキ科のスギやヒノキ。
と同時に、
カバノキ科のハンノキの花粉も飛散していて、症状は似ています。

そうした花粉症の人が特定の野菜や果物を食べると
口の中やのどがイガイガして痛くなったり赤く腫れたりするケースがあります。
これは「花粉ー食物アレルギー症候群」です。
花粉とタンパク質の構造が似ている食物を摂取することで、
アレルギー反応が起きてしまうのです。

問題の「花粉と食物の組み合わせ」ですが、
アレルギーが専門の医師によりますと、
まず、

kahun170322.1.jpg▼スギやヒノキでの花粉症の人は、
「トマト」を食べると口の中や周りが痒くなったり赤くはれたりすることがあるということです。
こちらは重篤な症状に至ることは少ないそうですが、
心配なのは、

kahun170322.2.jpg▼カバノキ科のハンノキやシラカンバの場合。
リンゴなどの果物にも反応しますが、特に「豆乳」を飲んだ場合、
呼吸困難といった急激なアレルギー症状の「アナフィラキシーショック」を起こす人もいるということです。

このため専門の医師は、花粉症対策だけでなく、
「気を付けるべき食物の種類や調理の仕方」にも知識が必要で、少しずつ食べて様子をみたり、その食物のタンパク質の構造を変えるため、例えば加熱調理をするなどの、工夫が大切だということです。

「自分は花粉症だ」という自覚症状はあったとしても
何の花粉に反応しているのか、きちんとした知識を持っていないと、
花粉と食物の「悪い組み合わせ」を避ける工夫にはたどりつけない、
ということになります。

どの花粉に反応しているのかは、
病院で血液検査などで調べることができます。

アレルギーが専門の藤田保健衛生大学の矢上晶子教授は
「花粉症の種類によって反応する食物は異なり、複数の花粉に反応する人もいるため、自己判断で同じ花粉症だと思って市販の薬だけで対応するのではなく、正確な情報を得てリスクを避けて欲しい」
と話しています。

投稿者:牧本 真由美 | 投稿時間:11時36分

トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲