2011年10月09日 (日)あなたは乗り物の中 知りたいことは?


東京のJR山手線で「トレインネット」という試みが行われています。

列車内に無線LANの環境を整えて、車内の利用者のうち、スマートフォンを持っている人に対して、さまざまな情報を提供しようというものです。
10月4日から始まり、1編成しか走っていないということですが、私、これまでに2回遭遇しました。

どんな情報が提供されているのでしょうか?

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試験的に提供される主な情報は、以下のようなものになっています。

▽「運行情報」=列車の遅れや運転の見合わせなどの情報
▽「駅・乗換案内」=現在走行している区間に合わせて、それぞれの駅への所要時間や接続路線の情報
▽「車内状況」=車内の混雑状況や温度などのリアルタイム情報
▽「エンタメ」=電子書籍や動画など、電車内で楽しめるコンテンツ
▽「お得情報」=駅の商業施設の情報やクーポン

どれがいいでしょうか?私が個人的にちょっと驚いたのは、「車内の混雑状況」(下の画像で赤く丸をした項目)でしょうか。自分のいる車両も含めて、それ以外も、今、どの程度混んでいるのか分かるのです。それで何が得するのか・・・というと、あまりないのかもしれませんが、定期的にそういう情報を見ていると、この時間にはどの車両が空いているかが利用者に分かるようになり、車両ごとの混雑が少し分散されることにならないかと、ちょっと期待しました。

20111009011.jpgエンタメとかお得情報は、提供者側のメリットも大きく、一つのビジネスに発展していくのかなと思います。一方、利用者にとっては、特に、災害や事故などで列車が止まってしまった場合、「なんで止まっているのか」「今、どの程度、復旧しているのか」「いつ動き出すのかな」ということは大きな関心事だと思います。列車内に限らず、駅の構内や周辺でも、長時間運行が止まっている場合、再開に向けての情報提供を、こうしたシステムで個々の利用者に提供していくことも重要だと感じました。
もちろん、NHKでも、先日の台風15号の際には、携帯機器向けに、首都圏の鉄道の運行情報として、放送(ワンセグデータ放送ニュース)、携帯サイトのニュース、生活情報ツイッター(@nhk_seikatsu)などで細かくお伝えしましたが、このJRのシステムは、個別の列車、車両ごとの情報提供も可能だと思われますので、今後、こうした分野も含め、どのようなサービスとして実用化されていくのか、見守りたいと思います。

ところで、乗り物の中にいると、いろいろと知りたいことってありませんか?

私の場合、例えば、飛行機や特急電車でトイレから離れた場所にいると、「今、トイレは利用中なのか、空いているのか」自分の席にいたままで簡単に知りたいと思ったことがよくあります。また、駅のホームで列車を待っているときに、次に来る特急に空いている自由席があるのかないのかを直前に知りたいですし(入れ替えに下りる人の直前情報も、というと欲張りでしょうか)、さらに、つまらないことですが、車内でお弁当や飲み物を売りに来られる前に、どんな商品が用意されているのかを調べたいとか......
いろいろ考えるとキリがありませんが、やはり、運行の情報がいちばん欲しいもののような気がします。その情報が、どの程度の頻度で更新されるのかといった問題もあるとは思いますが......

こうした情報が、「スマホ」などの小型の機器で提供される時代になっていくのはまず間違いないと思います。一方で、こうした機器の利用が難しい、高齢者や視覚障害の方に同等の情報をどのように提供していくのかという課題があります。
以前、このブログでお伝えしたように、携帯・電機各社は、高齢者に使いやすい機器の開発を進めているようですが、伝えられる情報の質や量に格差が生じないよう、NHKとしても、研究・模索を続ける必要があると考えています。

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投稿者:菅原史剛 | 投稿時間:00時02分
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※NHKサイトを離れます。

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