2017年01月27日 (金)トレイルランニング世界での活躍と"もう1つの夢"


※2017年1月18日に首都圏ネットワークで放送されました。

山の中を駆け抜ける競技「トレイルランニング」。
最高峰の国際大会では、
時には、激しい標高差のある山岳地帯を駆け抜けたり、
100キロを超える距離を走り抜くこともある、過酷なスポーツです。

欧米を中心に人気がありますが、この国際大会で総合5位に入賞した日本人選手がいます。
山梨県甲州市出身の小川壮太さんです。

小川さんには、世界でのさらなる活躍と、競技を通じて目指すもうひとつの夢があります。

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小川壮太さん(39)。
小学校の教師を辞め、2年前、プロの道に進んだ、トレイルランニングの国内第一人者です。
170118.30.jpgこの道を選んだことについて
「野山を駆け回って景色が変わるというスポーツに魅了されて、すんなり入っていった」と話します。
オフシーズンには、山に親しむ人を増やしたいと、トレイルランニングの練習会を開いています。

参加した男性は
「みんなと一緒に山に登ると、気分爽快になります」と話し、

170118.26.jpg女性も「小川さんに習うと,できないって思わなくてすむ。できるって思えるんです」と話していました。

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小川さんの地元は、山梨県甲州市です。
物心ついた時から山を駆け回って遊んでいた小川さん。
心も体も山に育ててもらったと感じています。

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しかし、人口の減少や高齢化で、すっかり人の手が入らなくなり、荒れ始めたふるさとの山。

“このままでは、自分が育った山がなくなってしまう”

小川さんは、かつての山を取り戻したいと、強く思うようになりました。
「私が子どもの頃は、いつでも山に行って夕方になったら帰ってくるのが当たり前。じゃあ、今、子どもに、『山に行っておいで』と言えるかというと、現実として難しい」

山の再生に向けて何が出来るのか。
小川さんが仲間たちに呼びかけたのが、
地元の山で開催するトレイルランニングのレースです。

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年末にレースの実行委員会が開かれました。
会議では、仲間から
「新たな息吹を入れて盛り上がるようなところを目指して」
という意見が出され、小川さんは、
「ちょっと危ない所とか、崩れている所とかも、イベントを利用して整備していければと思う」と提案していました。

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小川さんは、多くの人が訪れ活気づけば、地域の活性化と山の再生が両方実現できると考えたのです。

富士山など、壮大な風景を眺めながら走るコースや、子供たちの体験レースも検討しています。

レースの開催が5月に決まり、
いま、小川さんは山道の整備に力を入れています。
この時期、雪が降っても目立つよう、目印となる青いテープを付ける工夫もしています。
170118.15.jpg「登山道をよりはっきり明確な道を作ることで、
登山道も一本に踏みかたまって一本に集まって、通りやすい道になってきた感じがしますね」

地元の宿泊施設のオーナーも山の再生が地域の活性化につながると期待を寄せています。

170118.13.jpgこの日小川さんは宿泊施設を訪ねました。
「どうですか、この辺の登山道」と尋ねると、オーナーは、
「良いよ、すごく。登山道を整備してからのお客さんの流れは明らかに違ってくるからね」と答え、
小川さんの取り組みについて、
「自然の中での観光業に関しては、実は、あまり日の目を見ていない。そこにくさびを一本打ち込んでもらっているような形です」と話していました。

170118.10.jpg小川さんは、地元の子どもたちとふれ合う時間も、大切にしています。
「山を守り、地域を元気にしていきたい」。
そのためには、子どもたちが山に触れ、たくましい人材に育つことが欠かせないと考えています。

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練習後、子どもたちに聞きました。

「山が好きな人!」
170118.7.jpg「はーい!」


「トレランが好きな人!」
170118.5.jpg「はーい!」


「小川選手のようになりたい人!」
170118.4.jpg「はーい!」
みんな元気よく答えてくれました。

そして、

170118.3.jpg「小川選手、がんばってー!」と、熱いエールを送っていました。
小川さんは、かつての山を取り戻すため、これからも走り続けます。

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5月に開催されるレースは、2月上旬から申し込みを受け付ける予定だということです。 

 

投稿者:牧本 真由美 | 投稿時間:12時05分

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