2013年04月12日 (金)葬儀 関東では5件に1件が"直葬"


通夜や告別式を行わない「直葬」(ちょくそう)と呼ばれる葬儀がどのくらい行われているのか、全国の葬儀業者を対象に調査したところ、関東地方で特に多く葬儀全体の5件に1件に上るという調査結果がまとまりました。背景にはどのような事情があるのでしょうか?

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直葬は、通夜や告別式を行わず、火葬だけで済ます葬儀です。

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都内の葬儀業者によりますと、直葬にかかる費用はひつぎなどのほか、遺体を運ぶ車両費や火葬場の利用料金などで安い場合は22万円ほど。通夜や告別式の会場費がかからないほか、僧りょを呼ばない場合はお布施の費用もかかりません。

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去年12月、葬儀や墓などの情報サービス会社「鎌倉新書」が全国のおよそ200の葬儀業者を対象に、去年1年間で直葬がどのくらい行われたのか調べたところ、地域別では関東地方が特に多く、葬儀全体の22.3%、5件に1件にのぼりました。次いで多いのが近畿地方の9.1%で、東京や大阪など大都市圏で直葬の割合が高くなりました。

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調査に答えた葬儀業者のおよそ40%が「値段が安いという経済的な理由」や「葬儀に対する意識の変化」などで「直葬が増えている」と感じています。葬儀会社の社長、宮嶋良任さんは、「昔は経済的に苦しい場合に直葬を行っていたが、いまは葬儀への考え方も変わってきている。ただ亡くなった方とお別れの時間がしっかりとれないので後で後悔するケースもある」と話しています。

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直葬について東京・新宿で聞きました。70代の男性は、「母親が高齢で、直葬をしようと考えている。私も現役で働いていないし親せきや身内もいないので盛大に葬儀をやろうとしても来る人が限られている」と話していました。また20代の女性は、「私は直葬を選ばないです。葬式でお別れして順序を踏んで時間をかけることで残された人の心の準備ができると思う。自分が送られる側になっても少しさみしいかなと思います」と話していました。

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宗教学が専門の國學院大学の石井研士教授は、「直葬が日本人の葬儀のあり方のひとつの形として位置づけられたと感じる。よく指摘されているのは経済的な理由だが、やはり地域社会や親族との人間関係が縮小し、かつてより薄く弱くなったので、直葬という形態の葬儀ができるようになったと思う」と分析しています。

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自分の親しい人の葬儀や自分自身の葬儀、みなさんは、直葬についてどう考えますか?

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投稿者:宮本知幸 | 投稿時間:06時00分

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コメント

田舎でも家族葬や友人葬がたまにあるようですが、「訳あり」と見られてしまいます。やはりまだ僧侶の読経による葬儀が一般的なようです。
お葬式はお墓のあり方とかにも関わってきますね。自分としては子供たちに負担はかけたくないと言う思いです。
儀式より、亡くなった日として覚えていてくれたらそれでいいです。

投稿日時:2013年04月12日 06時54分 | よこて

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