2012年12月19日 (水)寒い冬の入浴法は?
朝晩、冷える季節となりました。こんな時期には温かいお風呂に入ってしっかり体を温めたいものです。入り方によっては効果に違いも出るようなんです。冬ならではの効果的なお風呂の入り方について取材しました。

皆さんこの時期、何度ぐらいのお風呂に入っていますか?。街で聞くと「41度ぐらいかな」、「39度か40度」、「41、2度。熱めのお湯が好きですね」、などいろいろな声が聞かれました。東京ガス都市生活研究所が行った調査では、冬は42度以上のお湯に入ると答えた人が4割を超えています。
この季節だからこそ、熱いお風呂で温まりたいという人が多いようです。そこで、入浴剤メーカーの社員で温泉入浴指導員の石川泰弘さんに冬の効果的な入浴法を聞いてみました。石川さんは「冬場で寒いのでしっかり体を温めるという意味では、お湯の温度に気をつけていただきたい」とアドバイスします。
ここでクイズです。体が芯から温まるのはどちらでしょう?。
①番、38~40℃程度のぬるめのお湯。 ②番、42℃程度の熱いお湯。どちらでしょう。
答えは1番、ぬるめのお湯です。血液のめぐりをよくするにはある程度長く入ることが大切なので、そのためにもぬるめがいいそうです。石川さんは「冬ですとどうしても熱いお風呂に入りがちになるんですね。ただ体を芯から温めるという意味では血液循環が大切ですので40度ぐらいで10分から15分ぐらいつかっていただきたい」と話していました。
ぬるめのお湯と熱めのお湯で体温の変化を赤外線カメラで見てみます。入浴直後は右側の熱いお湯のほうが赤くなり、体温が上がっていることがわかります。
しかし30分後。足の部分をみますと右の熱いお湯では、体温がぐっと下がりました。体の表面が温まっているだけなんですね。左のぬるめの方がさめにくいんです。ぬるめのお湯にゆっくりつかることで、血管が広がって血液循環が良くなり体の奥の方から温まるだけでなく、リラックス効果も期待できるということです。
また季節の果物や野菜などをお風呂に入れるのも体を温めるにはおすすめです。例えば、ゆずには血行を促進する効果、ミカンの皮には温め効果、そして、大根の葉には発汗を促す効果があるということです。
そんな中、最近注目を集めているものが・・・。それは昆布です。
東京ガス都市生活研究所が実験を行ったところ、昆布が保温効果に優れていることが分かりました。この時期、鍋料理に活躍する昆布。1つかみ分を5センチ程度に切り袋に入れて水から煮出したものを浴槽に入れるます。主幹研究員は「だし汁の中に自分が入るという感じのお風呂です」と話していました。
足湯で実験した結果です。お湯に入れていない手の指先の温度を比べると、昆布風呂のほうが、何も入れていない場合と比べて、入浴から20分後には、皮膚の温度が3度近く高くなり、温かさが続くことが分かりました。主幹研究員は「寒さが厳しくなっている今の季節だからこそ、昆布風呂のような保温効果に優れたお風呂に入ってもらうとぽかぽか感が入浴の後まで続きますので、ぜひ試していただければと思います」と話していました。

一方で、冬のお風呂には危険もあります。お風呂の事故に詳しい埼玉医科大学の倉林均教授は「冬の朝風呂は大変危険なのでやめたほうがいい」と注意を呼びかけています。
起きたばかりでは、血圧や脈拍の調整がうまくいかず、そこに熱いお湯や水圧がかかると心臓などへの負担が大きくなるといいます。倉林教授は「起き上がってすぐ入るのではなくて、多少くつろいだりあるいはお茶を飲んだりして頭がさえてから浴室に向かったほうがいいと思います」とアドバイスしています。
浴室が湯気で白くなっているのは寒い証拠で、危険なサインです。熱いお風呂に入ると血圧の変動が大きく、特にお年寄りは脳梗塞や心筋梗塞などを起こす危険があります。脱衣所も風呂場もあらかじめ暖めて、温度差をなくすことが大切です。暖房を使ったり高い位置からシャワーでお湯をためたりすると、浴室の温度が上がります。
そしてお風呂から上がる時も大事です。足先などにさっと冷たい水をかけることで血管を収縮させ、熱を閉じ込めて温かさを保つ効果があります。またバスローブもおすすめ。すぐにパジャマなどを着てしまうと汗をかいて冷えてしまうことがあります。風呂上がりの水分をよく吸うだけでなく、肩なども冷えませんので湯冷め防止になるそうです。おしゃれ目的ではなく実用的な意味もきちんとあるんです。
温泉入浴指導員の石川さんは「お風呂に入ってメリハリのある生活をするとその後の睡眠が良かったり疲労回復につながったりします。お風呂を上手に使って入っていただきたい」と話していました。
ちなみにご紹介した昆布風呂ですがそのままお湯で洗い流さずに上がっても大丈夫だそうです。保湿効果もあるので入った人に聞いたところ肌もしっとりするそうです。ただし、皮膚の弱い人や妊娠中の女性などは念のため入るのは避けてほしいということでした。また、お湯をそのまま繰り返し使うと浴槽に汚れがついてしまう場合もありますので、その日のうちに掃除をする方がいいということです。
基本は、ぬるめでゆっくり。額にうっすら汗をかくのが温まった印だということでした。また、ぬるめとはいえ、結構汗をかいているので、入浴後は水分補給も忘れないでほしいということです。
投稿者:山本未果 | 投稿時間:06時00分
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コメント
良い記事ですね。
投稿日時:2012年12月19日 10時27分 | 匿名

