2012年11月30日 (金)大学院生 バイトで研究に支障


きょうは大学院生の厳しい経済状況についてです。大学院生の4人に1人が学費や生活費を稼ぐアルバイトのために、研究時間を十分に確保できないと感じているという調査結果がまとまりました。

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東京都内の国立大学の大学院で教育学を研究している後藤篤さん(ごとうあつし)さん、27歳です。

20121130daigakuin2egg.jpg年に数回の県外での現地調査や各地で開かれる学会への参加、それに、専門書の購入費など研究に関わる費用は年間およそ40万円。

20121130daigakuin4egg.jpg生活費に加え、研究費を捻出するため、研究の合間に夜勤のアルバイトを行い、何とか研究を続けているといいます。後藤さんは言います。「睡眠時間がかなり削られます。きついけど、バイトしないと生活が厳しいので、研究を進めるためにも仕方がないです」。

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大学院生の自治会でつくる協議会は、ことし7月から9月にかけて全国38の大学の大学院生およそ760人を対象に経済状況の調査を行いました。

20121130daigakuin6egg.jpg研究や生活上でどんな不安があるのか複数回答でたずねたところ「研究の見通し」60.7%「就職状況」56.6%といった答えに続いて「研究費や生活費の工面」がおよそ半数(51%)。また「授業料の工面」も3人に1人に(32%)のぼり、研究費や授業料の確保に不安を感じている大学院生が多いことがわかりました。

20121130daigakuin7egg.jpgこうした状況の中、「学費や生活費を稼ぐアルバイトのために研究時間が確保できない」と答えたのも25%、4人に1人にのぼりました。

20121130daigakuin8egg.jpg別の大学院生は、「一週間に40時間は働いている。生活費と研究に関わるお金を稼ぐためにかなりの時間をアルバイトに費やさないといけないので、(研究に)かなりのハンディがあると感じています」と話していました。

20121130daigakuin9egg.jpg全国大学院生協議会議長の奥村美紗子さんは「研究時間を確保したくてもアルバイトしなくてはならない。そうするとまた業績が得られないので奨学金などの経済的な支援が受けられず経済的な困窮に陥るという悪循環が繰り返されています。生活費、研究費を直接支援する制度が必要です」と話していました。

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投稿者:伊達裕子 | 投稿時間:06時00分

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コメント

なるほど。ポスドク問題のほうが深刻だと思いますね。東大の理学の大学院の定員割れ。東大の大学院でても、競争に勝たないといかんのだからね。学歴ロンダなら、なおさら。ロンダは多いのだが。東大大学院でも将来は保証ないですよ。他の大学も同様。高校生や高校教師や大学生や一部の大学院生は大学院生のポスドク問題の現実なんかを知らないし、教えない。塾や予備校の人間も同じ。競争に勝てるのはわずか。安易に大学院に行き過ぎ。定員を広げすぎ。弁護士の就職難も同じ。

投稿日時:2012年11月30日 10時03分 | ウニウニ

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