2012年09月28日 (金)親子で就職戦線!


大学3年生の就職活動、これから本格化してきます。
依然、厳しい雇用情勢が続く中、保護者にとっても不安は大きいはずです。
そうした保護者の不安に答えるため、大学や自治体が保護者対象の就職説明会を開く動きが広がっています。

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東京・文京区の東洋大学は、全国各地で保護者を対象にした就職説明会を開いています。今年度はすでに北海道から九州まで30か所近くで開きました。その数は、年々増え、参加する保護者の人数も増えているといいます。
このうち宇都宮市で開かれた保護者対象の就職説明会を取材しました。就職活動を目前に控えた3年生の保護者を中心に160人もの参加があり、保護者の方々は真剣そのもの。

20120928shukatsu002.jpg保護者は「まだ二十歳ですので、自分ひとりでは決められないこともあると思うので、親というより先輩として少し助言できたらと」とか、「子どもだけに任せておくのは心配なので、少しでも今の情報を知っておこうと思った」といった、子どもを心配する声が多く聞かれました。

20120928shukatsu003.jpg大学がこうした説明会を開く背景には、やはり依然厳しい就職状況があります。この春、四年制大学を卒業した学生のうち、就職した割合は63.9%。
東洋大学に寄せられる保護者の相談もここ数年、成績や学生生活に関することより、就職に関する内容が多くなっているということです。

20120928shukatsu004.jpg教育事業大手のベネッセコーポレーションのシンクタンクが今年3月にインターネットで調査し、今月発表した「大学生の保護者意識調査」の結果にも表れています。4年生の保護者1500人に、子どもの就職や進路への関わりを聞いた項目で、「具体的な就職活動先をアドバイスした」と回答した保護者は43%あまり。

20120928shukatsu005.jpgさらに、「大学の説明会や相談窓口を利用して、子どもの進路の相談をした」という回答は15%あまり。6人に1人の割合にのぼり、いまの大学生の保護者が子どもたちの就職支援に熱心な姿が浮かび上がりました。

20120928shukatsu006.jpgただ、保護者が子どもの就職活動に熱心になりすぎてしまうと、子どもの就職活動を狭めてしまうことにもつながるとの指摘もあります。
東洋大学就職・キャリア支援部の深野弘美部長は、保護者との価値観の違いにとまどう学生からの相談がたびたび寄せられるといいます。
「例えば『営業の仕事はノルマがあって大変だからあなたには無理よ』のように、保護者が自分の考え方を学生に伝え、選択肢を狭めてしまうことがある。本人がここに就職しようと決めた後に、保護者が学生の気持ちを抑えてしまって、就職が決まらなくなるということがあります」と話していました。

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保護者対象の就職説明会でも、保護者はどう子どもを支援していけば良いのかという質問が相次ぎました。

20120928shukatsu008.jpg「企業はタフな人材を求めているとあちらこちらで聞きます。タフな人材を育てるためには家庭ではどういうことに気をつければ良いですか」との質問。また、「運動部の方が就職率は良いのか」「これから地元で就職活動をしていく上で、アドバイスがほしい」といった質問が出ていました。

これに対して、大学の就職支援担当者は「企業の採用の方は、『この学生は大人ときちんと会話ができる』『挨拶、礼儀正しい』など、基本的なところを結構、評価している。就職活動をするのは子どもたち自身です。子どもが自分の進路に向かっている姿を、保護者の方は後方からアドバイスをして支えてあげてほしい」と、話していました。

20120928shukatsu009.jpg説明会終了後、参加した保護者の方々は、「日頃からきちんと生活が送れているか、親としてサポートしたい」といった声や「働くのは子どもですから、子どもが何を目指していきたいのかなど、じっくりと話しを聞いてあげたい」といった声が聞かれました。

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最近は内定を出した後に、「親と相談して決めます」といった学生がしばしば見受けられ、企業側が本当に採用していいものか悩むケースもあるといいます。企業は、学生が自分で考え判断し、行動できる人材かということを重視しています。
当然、まだまだ学生なので、保護者のサポートやアドバイスは大切ですし、必要です。ただし、これから社会に立ち向かっていく子どもの考えを尊重し、あくまでも後方からサポートしていく、そうした姿勢が大切だと感じました。

投稿者:村石多佳子 | 投稿時間:06時00分

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