2013年07月04日 (木)狙われる高齢者の財産 対策は


架空の投資話を持ちかけられるなど、狙われる高齢者の財産。私たちは、そうした勧誘から、どうやって身を守ればいいのでしょうか。

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被害を防ごうと、さまざまな機器も開発されています。名古屋市の女性は、悪質業者などからの勧誘電話を自動的に着信拒否にする機械を使っています。

130704-hakusyo-2.jpgシステムの運用会社が、警察などが公表した悪質業者などの電話番号を事前に登録。かかってきた番号に該当すれば、電話が鳴らなくなる仕組みです。該当せずに一度受けてしまった電話も、利用者がその番号を拒否すれば、次からは鳴らなくなります。

130704-hakusyo-3.jpg女性は、「いろいろな勧誘電話を毎回断るのがストレスだった。電話をとらずに済むので安心して生活できる」と話していました。

130704-hakusyo-4.jpgこちらは勧誘電話などの会話を自動的に録音する機器です。電話がかかってくると「会話の内容が自動録音されます」という音声が相手側に流れ、受話器を取ると録音が始まります。犯人は声を残すことを嫌うため、録音を予告することで電話を切らせるのが狙いです。

130704-hakusyo-5.jpgただ、専門家は、こうした対策だけで被害を完全に防ぐのは難しいと指摘しています。金融商品のトラブルに詳しい荒井哲朗弁護士は、「お年寄りも社会参加や社会貢献の意思を強く持っている。行政や弁護士よりも詐欺業者のほうが、そうしたお年寄りの心の動きを知り尽くしている」と話しています。

130704-hakusyo-7.jpg荒井弁護士に被害を防ぐ対策を聞きました。ポイントの1つは「電話」です。この種の詐欺被害は、電話勧誘から始まるケースが圧倒的に多いということです。そのため、▼自宅の電話は常に留守番機能にしておいて、知っている人だったら受話器を取るよう習慣づけること、▼被害に遭ったことがある場合は、多少生活が不便になっても電話番号を変更することが、望ましいとしています。

130704-hakusyo-8.jpgまた周りの人でも気がつく被害の兆候もあるといいます。例えば、勧誘業者は『あの色の封筒ありませんか』のように話をするため、封筒も目立つカラーや特徴的なものが多いということです。

130704-hakusyo-9.jpg▼見慣れない封筒や不審なパンフレットが届いていないか、▼頻繁に勧誘の電話がかかってくることはないか、家族や近所の人がまめに生活状況を見る。その際、被害が発覚しても非難せずに、優しく事情を聞くことが大切だとしています。

130704-hakusyo-10.jpg取材をするまで、投資詐欺などの被害は、もうけ話につられた高齢者が被害に遭うイメージを持っていました。しかし現実は、高齢者の親切心が詐欺業者につけ込まれ、大切な生活資金を奪われるという悲惨なものでした。高齢者自身もそうですが、高齢者の周りにいる私たちがこうした問題に対する認識を改めなければ、被害を防ぐことは難しいと強く感じました。

投稿者:橋本知之 | 投稿時間:06時00分

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