2012年06月19日 (火)ねらいは"JS"~最新おもちゃ事情~


今月開かれた国内最大規模のおもちゃ展示会「東京おもちゃショー」。ことしのキーワードのひとつは“JS”。そのJSをめぐる最新おもちゃ事情とは?

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今月14~17日に開かれた「東京おもちゃショー」。国内外のメーカーがことし売りたい商品を発表する国内最大規模のおもちゃの展示会です。140社余りのメーカーが参加。およそ3万5000点の商品を出品しました。

20120619_2.jpgショーでは、毎年その年のおもちゃの流行を表すキーワードが発表されます。ことしのキーワードのひとつは“JS”。「女子小学生」をローマ字にして略した言葉です。流行やおしゃれに敏感な今どきの女の子たちを指してこう呼ぶそうです。

20120619_3.jpg会場の一角には、大人顔負けの口紅やアイシャドーなどのメイク道具、アクセサリーを自分で作れるおもちゃなど、“JS”向けに開発されたおもちゃが数多く並んでいました。

20120619_4.jpgそうした商品のひとつが、5枚1組で315円のカードゲームです。カードには最新の流行を取り入れた洋服が書かれていて、裏側には1枚ずつコード番号がついています。それを専用サイトに入力すると、着せ替え遊びができます。

20120619_5.jpg実は、このカードに描かれたのと同じデザインの洋服は実際の店舗で販売されています。おもちゃメーカーが、15のファッションブランドと提携しているのです。

20120619_6.jpgメーカーの開発担当者は、「今の女の子たちはおもちゃを卒業するのがだんだん早くなってきています。一方でファッションに興味を持ち出す時期が早まっていて、こうした時代の変化が商品の生まれた一番のきっかけです」と話していました。

20120619_7.jpg都内に住む小学4年生の女の子は、先月からこのゲームを始めました。すでに登録してある洋服は、ワンピースや靴など50点ほど。どの組み合わせだとおしゃれに見えるのか、何度も着せ替えます。友達と遊ぶ時は、こうしたファッションの話題で盛り上がることが多いといいます。

20120619_8.jpg「実際に自分が着る洋服を選ぶ時に参考にできて役立ちます」と女の子。おしゃれのセンスを磨いているようでした。

20120619_9.jpgまた、母親は「着せ替え人形レベルから現実的に自分も着られるように変わってきているのが本当にすごいと思います」と話していました。

カードを販売するメーカーは、季節ごとに変わる最新のファッションを取り入れるため、毎週戦略会議を開いています。最新のデザインでなければJSたちの要望には応えられないと必死です。

20120619_10.jpgほかにも、主人公のモデルになって服のコーディネートを楽しめるゲームソフトが人気を集めています。3500種類の洋服などから、おしゃれな組み合わせを考えます。

20120619_11.jpgゲームを監修しているのは小学生向けのファッション誌。ゲームの中で作った組み合わせを自分の服などを着て再現し、出版社に応募します。その中から選ばれると、本物のファッションショーにモデルとして出演できるのです。ことし4月に開かれたショーには、70人余りが応募し、ゲームを利用する12人がモデルを体験しました。

日本玩具協会の高須武男会長は「小学生の女の子をターゲットにして、新しい市場を作ろうということで、各社様々な努力をしています。おもちゃ業界の発展のためには、もう一度小学生の女の子たちに戻ってきてもらうことが必要です」と話していました。

20120619_12.jpg専門家は、女子小学生たちは本物を求める傾向が強くなってきていて、それを身近で実現できるのがファッションなのではないか、と指摘しています。

子どもがついつい夢中になって買いすぎないよう親も注意が必要ですが、単なるおもちゃからファッションを楽しむ道具のひとつに進化している「JS向けの商品」。この流れは今後も続くと見られています。
 

投稿者:山本未果 | 投稿時間:06時00分

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