2013年01月27日 (日)60歳からの主張を川柳で


 1月14日は「成人の日」。20歳という人生の節目を迎えた若者を祝う成人式が各地で行われましたが、東京では、この日「もうひとつの成人式」と名付けられた催しが開かれました。この催しの主役は、もう一つの人生の節目である還暦を迎えた人たち。日々の暮らしでの思い・主張を詠んだ川柳が披露されました。

20130127senryuu1-tamago.jpg

 

 

この催しは、60歳以上の人たちの主張を多くの人に聞いてもらおうと、全国の老人福祉施設でつくる団体が開き、東京・中央区の会場では全国から応募があった4721の川柳やエッセイなどから15の作品が表彰されました。

20130127senryuu2tamago.jpg

このうち、川柳の優秀賞は、埼玉県ふじみ野市に住む鈴木冨士夫さんの作品「イクジイを 目指すも我が子 まだ未婚」です。


20130127senryuu7-tamago.jpg
 「イクジイ」は積極的に孫の面倒を見る祖父として注目されています。鈴木さんの30代の長男と長女は未婚ということで、「2人とも結婚の兆候もない。友達が孫の話をすると羨ましく、孫ができて家に遊びに来た時くらいは『イクジイ』になりたい。近いうちにいいことが起きないかなという願いを込めて作りました」と話していました。


次は、入賞作品です。東京・世田谷区の富田満さんの作品「大事なら しまうな二度と 出てこない」。

20130127senryuu9-tamago.jpg

富田さんは「若い時は大事なものは泥棒にとられないように隠したものですが、この年になると、隠すとわからなくなってしまいます。片付けるのが好きな女房に捧げたいです」と話していました。

このほかにも、福井市の中川卓二さんの作品「『先逝くな』 妻がすかさず 『先どうぞ』」や、埼玉県春日部市の藤田亞春さんの作品「歯をなくし 蕎麦の食い方 粋になり」などが選ばれました。

20130127senryuu10-tamago.jpg

主催した全国老人福祉施設協議会の広報委員会の小泉立志委員長は「表彰した作品は短い中にいろいろなドラマがあり、味わいがあってよかった」と話していました。

20130127senryuu11-tamago.jpg

表彰された作品は軽快でユニークなものが多く、会場からは笑いがあがっていました。また、作品に共感した様子で「うんうん」とうなずく観客もいました。作品には老後を楽しむ自分の姿や家族への思いを詠んだものも多かったということです。作品から60歳以上の人たちが何を思い、何を求めているのか、感じ取るだけでなく、川柳づくりにチャレンジし、「5・7・5」という17文字に今の率直な思いを込めてみるのはいかがでしょうか。

 

 

 

投稿者:中村織恵 | 投稿時間:06時00分

トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲