2012年12月31日 (月)介護の意識に男女の違い


将来、配偶者に介護が必要になった場合、男性の6割近くが「自分で介護したい」と考えている一方、女性では4割近くにとどまるなど介護の考え方に男女差があるという調査結果がまとまりました。意識の違いにはどういった背景があるのでしょうか?

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この調査は、ことし10月、首都圏や関西で有料老人ホームを運営する会社がインターネットを通じて行い、40歳以上の男女、およそ1200人が回答しました。それによりますと、将来、配偶者に介護が必要になったとき「自分で介護したい」と考えているのは男性が55%だったのに対し、女性はおよそ20ポイント低い36%にとどまりました。

20121225_kaigo01.jpgまた、「自分が認知症になり、大切な人を忘れてしまった」とき、誰に介護にしてほしいかたずねたところ、男性の4人に1人、25%が「配偶者や子どもといった大切な人に介護してほしい」と答えたのに対し、同じ回答をした女性は、10人に1人、10%にとどまり、将来の介護の考え方について男女で大きな差があることが分かりました。

20121225_kaigo06.jpg調査を行った「オリックス・リビング」の入江徹企画チーム長は「男性の場合、会社勤めの人が多く、なかなか家庭のことができていない。このため、介護についてあまり現実的ではないと感じる。一方で女性は身近に感じているため、現実的に考えていると思う。女性の方が現実的ゆえに、(介護の)苦労、大変さというものを身内にかけたくない、させたくないという傾向があると思う」と分析しています。

20121225_kaigo08.jpgさらに、夫婦で老人ホームに入居する場合、別々の部屋に入りたいと答えたのは、女性の3人に1人、34%で男性の19%を大幅に上回りました。

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千葉県浦安市の有料老人ホームでは77人が入居しています。夫婦は5組が入居していますが、そのうち2組が、夫婦別々の部屋で暮らしています。

20121225_kaigo02.jpg当初、2人用の部屋が満室だったため、別々に入居しましたが、部屋が空いたあとも、お互いの生活のペースを大切にするためにそのまま生活を続けています。

20121225_kaigo04.jpg老人ホームの紹介を行っている会社の笹川泰宏社長は、「男性は施設の生活が不安で家庭そのままで生活したいと要望する一方で、女性は夫に尽くし疲れて『あとは好きなようにさせて』というケースも多い。女性のほうが老人ホームに入ってからの生活を前向きにとらえていると思う」と話していました。その上で、「介護というのは、脳卒中でまひするなど急に起こることも多い。介護が必要になったら老人ホームに行こう、老人ホームでも2人で一緒の老人ホームなのか、別々で入るところなのか、それとも介護が必要になった方が1人で入るのか、ある程度話し合って決めておいた方がいい」と話してくれました。

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先ほどご紹介した調査を行った会社の入江さんは、最近は自分の葬儀や墓など終末について考える「終活」などが注目されていますが、あらかじめ介護について考えている人はまだまだ少ないと指摘しています。介護についてもあらかじめ考えておいたほうが、急に介護が必要になったとしても、希望にあわない介護を受けるリスクは減るとのことでした。みなさんはどう考えますか?  

投稿者:宮本知幸 | 投稿時間:06時00分

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