2012年11月28日 (水)介護保険ホットライン 相談相次ぐ


介護保険の利用者や介護現場で働く人からの相談を電話で受け付ける「介護保険ホットライン」が11月14日から3日間行われました。今年4月の制度改正で、訪問介護サービスのうち家事などを手助けする「生活援助」の時間が短縮されたため、訪問ヘルパーから「時間内に仕事が終わらず、超過した分は無償でやらざるを得ない」といった声が多く寄せられました。

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この電話相談は、東京のNPO法人や市民団体が6年前から毎年行っているもので、ケアマネージャーなどが電話で相談に応じました。
介護保険は、ことし4月に制度の見直しがあり、▼多くの市区町村で保険料が引き上げられたり、▼訪問介護サービスのうち、掃除や洗濯、調理などの「生活援助」の時間が従来の60分未満から45分未満に短縮されたりしました。今回の電話相談は、こうした改正後に初めて行われるため、関係者が注目していました。3日間で介護保険を利用している全国の高齢者や家族、それに現場で働く人たちから、合わせて90件の相談が寄せられました。

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このうち、92歳の母親を自宅で介護しているという68歳の男性からは、「同じ都内で23区から市に引っ越したら、介護保険料が大きく上がった。年金暮らしの身には苦しいが、転居先の市の担当者も親身になってくれず、絶望的な気持ちになる」という相談が寄せられていました。

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また、訪問ヘルパーの女性からは「これまでと同じ内容のサービスを提供しようとすると、45分では終わらず、超過した分は無償でやらざるを得ない。しかも、時間が短縮された分、時給も減らされ、やり切れない気持ちだ」という訴えがありました。このほかにも、「時間内に終わらない」「利用者と会話する余裕がなく、表情などから体調の変化や異変に気づくこともできない」など、生活援助の短縮をめぐる相談が多かったということです。

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生活援助のサービスは、平成12年に介護保険が始まった当初は90分未満だったため、過去2回の改正で半分に減らされたことになります。電話相談を行った市民団体の1つ、「市民福祉情報オフィス・ハスカップ」を主催する小竹雅子さんは「国は看取りの場所を病院・施設から在宅へと移すため、今回の改正では訪問看護など医療系サービスの報酬を引き上げた一方で、生活援助を実質的に切り下げた。高齢者の1人暮らしや老々世帯が急増する中で、いくら医師や看護師による訪問体制を充実させても、家事などの生活援助なしに暮らしは成り立たない」と話しています。小竹さんたちは今後、相談内容を分析して報告書を作成し、厚生労働省に提出して実態に合った見直しを求めていくことにしています。

※「介護保険ホットライン」を主催した団体のうち、NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジンが週に1回、相談電話を行っています。介護にまつわる悩みがある人は、相談してみて下さい。「心のオアシス電話」(03-5368-0747/毎週木曜日 10時半~15時)
 

投稿者:本木孝明 | 投稿時間:06時00分

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