2013年10月04日 (金)風疹で障害 3人に1人は母親が感染気づかず


風疹の流行のピークは過ぎたと安心している人が多いかもしれませんが、実は今、これまでの流行の影響が、生まれてくる赤ちゃんに次々と出ています。母親が妊娠中に風疹に感染したことで目や耳などに障害が出る「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんは去年からの流行で既に19人。これからさらに増えることが予想されています。しかしこの母親のうち3人に1人は妊娠中に風疹の症状が出ないなど障害が見つかるまで感染に気づいていなかったことがわかり、専門家は赤ちゃんの障害をできるだけ早く発見する体制を作る必要性を指摘しています。

sisinn20131004-1.jpg


 

風疹は妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんが心臓や目、耳などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあり、去年から続く流行で「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんはこれまでに全国で19人に上っています。

sisinn20131004-2.jpg

この19人の赤ちゃんの母親の感染の状況ついて国立感染症研究所で調べた結果、このうち7人の母親は妊娠中に風疹の症状が出なかったり症状がはっきりしなかったりして赤ちゃんに障害が見つかるまで感染に気づいていなかったことがわかりました。これまでに先天性風疹症候群と診断されたのは去年から今年の春先までに母親が感染した赤ちゃんですがその後の5月から6月に流行がピークを迎えているため、障害が出る赤ちゃんはさらに増えると予想されています。しかし、母親が風疹の感染に気づかないと障害が見落とされて治療などの対応が遅れ、赤ちゃんの発達に影響が出る恐れが指摘されています。国立感染症研究所の多屋馨子室長は「これから冬にかけて多くの赤ちゃんが先天性風疹症候群と診断されると考えられ、できるだけ早く相談や支援につなげる必要がある」と話しています。

sisinn20131004-3.jpg国は風疹の流行を繰り返さないため中長期的な取り組みの指針を作ることになり、9月末に専門家による会議の初会合を開きました。この中では職場などでのワクチン接種の啓発をどう進めるかといった課題のほか、患者会からの話も聞きながら、こうした赤ちゃんたちへの支援策についても話し合われていくと見られます。具体的な対策が今求められています。

sisinn201301004-4.jpg 

投稿者:山本未果 | 投稿時間:06時00分

トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲