2013年09月13日 (金)風疹で子どもに障害 母親たちが対策要望


妊娠中に風疹に感染し、子どもに障害が出た母親たちが患者会を設立しました。患者会は9月11日、厚生労働省を訪れ、再び流行を繰り返さないよう大人に対する予防接種を行うことや子どもへの支援体制の整備など、国として速やかに対策をとるよう要望しました。

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要望を行ったのは、風疹によって子どもに障害が出た母親たちで新たに作られた患者会「hand in hand」や医師などで作る団体などで、厚生労働省の担当者に田村厚生労働大臣宛の要望書と全国から集まったおよそ8500人分の署名を提出しました。

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去年からの風疹の流行は大人を中心に広がり、妊娠中の女性が感染したことで全国で18人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断され,目や耳、心臓などに障害が出ています。

youbou20130913-3.jpgこのため、母親たちは、▼再び風疹の流行を繰り返さないよう、免疫のない大人に風疹の予防接種を公費で行うことや、▼子どもの障害は様々で数か月たって診断されるケースもあることから、早期発見できるよう注意深い診断体制を整えること、そして▼子どもとその保護者に対して、相談窓口を整備することなど支援を充実するよう、国としての対策を求めています。

youbou20130913-4.jpg患者会の母親たちは記者会見を開き、「風疹の予防接種は生まれてくる赤ちゃんを守るための大切な手段です。自分たちと同じような思いはしなくてすむよう、妊娠を希望する女性だけでなく男性にもぜひ予防接種を受けてほしい」と呼びかけていました。

共同代表のひとりである岐阜県の可兒佳代さんの下には子どもが先天性風疹症候群と診断された親たちから「どうしたらいいかわからない」といった悩みや将来への不安の声が多く寄せられているといいます。中には自分が風疹に感染しても症状が出ないまま出産にいたった不顕性感染の人もいるということで現実を受けいれるのに時間がかかるケースもあるといいます。

可兒さんは「風疹はワクチンを1本打つことで防げる病気なので、生まれてくる赤ちゃんを守るために今こそ対策をとってほしい」と話しています。

youbou20130913-5.jpg厚生労働省は近く専門家による検討委員会を設けて今年度中に風疹対策についての中長期的な計画を策定する方針です。根本的な対策を求めているこうした患者会の切実な声や思いもきちんと反映されるよう検討を進めてほしいと思います。

投稿者:山本未果 | 投稿時間:06時00分

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