2013年01月15日 (火)心停止の6割に前触れ症状あり


心筋梗塞などで突然心臓が止まった人のうち、6割の人が、倒れる前に「胸の痛み」や「息苦しさ」などを、感じていたり、訴えたりしていた、という調査結果がまとまり、調査した京都大学などの研究グループは、「心停止を疑わせる前触れの症状なので、すぐに救急車を呼んで欲しい」と話しています。

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前橋市に住む荒井清彦さん、55歳です。

20130115maebure_2.jpg一昨年9月、自宅の台所で水を飲もうとしていた時、突然倒れました。呼びかけに反応がないため、家族がすぐに心臓マッサージをして救急車を呼び、近くの病院に搬送されました。4日間、意識のない状態が続きました。

20130115maebure_3.jpg搬送された直後の荒井さんの心臓の画像です。太い血管の1つが完全に詰まり、血液が流れなくなっていました。心筋梗塞です。

20130115maebure_4.jpg搬送された前橋赤十字病院心臓血管内科の庭前野菊医師は「この状態が長く続くと心臓の筋肉がたくさん壊死してしまう。非常に重篤な命に関わる状態でした」と話しています。

20130115mabure_5.jpg死に直結する心停止。京都大学や大阪市消防局の研究グループは、心停止を防ぐため、前触れの症状がどのくらいあるのか、過去のケースを詳しく分析しました。

20130115maebure_7.jpg大阪市内で誰かの目の前で倒れ、救急車で搬送された18歳以上では、心筋梗塞など心臓の病気が原因で心停止となった1042人のうち、61.8%の644人が倒れる前に何らかの症状を感じたり、訴えていたりしていたことが分かりました。具体的には、▼息苦しさを感じた人が27.6%、▼胸の痛みを感じた人が20.7%、▼一時的に気を失った人が12.7%などとなっています。また、前触れ症状があった人の40.2%は、倒れる3分以上前に、これらの症状を経験していました。

20130115maebure_8.jpg心筋梗塞で倒れた前橋市の荒井さん。実は、倒れる半年ほど前から、階段をのぼったりすると時々、胸に痛みを感じることがあったと言います。しかし荒井さんは心臓に問題があるとは思わず、「胸のあたりがちょっと締め付けられるような痛みがあって、ちょっと変だなと思っていたんですね、ただ部屋に入って5分もすれば治まってそのあとは症状が出ないので運動不足なのかと勝手に思って過ごしていた」と言います。病院に行こうと思い始めていた矢先、荒井さんの心臓は止まりました。

20130115maebure_6.jpg迅速な処置によって、荒井さんは命を取り留めました。荒井さんは「多くの方の助けによりまして、こうして命をつないでいますが、今思えば、そういう症状が、シグナルがあったわけですからその時に病院に行っていればという思いがあります」と話しています。

20130115maebure_9.jpg研究グループの西山知佳さんは、「1分でも早く病院で処置を始めたら救命率が高くなるので、『胸の痛み』や『息切れ』といった心停止を疑わせる症状があったときには、すぐに救急車を呼んで病院に行ってほしい」と呼びかけています。

投稿者:松岡康子 | 投稿時間:06時00分

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コメント

この病気は、殆どの発病者が、何等かの症状の有無に関わらず、予期せずに発病し亡くなるか、救急車で何とか救われているのが現状だと思います。言い換えれば、「自分だけは大丈夫」良くて「チョット、おかしいから暇なときでも病院に」で、済まされてしまってるのです。コレが、現実ではないでしょうか。生活習慣病の原因は、多くは動脈硬化に起因していることが多いと思います。従って、健康診断時に比較的に簡単に検査できる「脈波伝播テスト」を導入したらよいと思います。数4値で、動脈硬化の進行を把握出来る、とても良い検査だと思います。頭は、脳梗塞。心臓なら、心筋梗塞。下半身ならば、下肢動脈硬化症。何れも、重篤な病気です。治療費も、相当高額で、保険財政にも大きな負担になってると思います。
そこで、予防と併せて再発防止の努力をもっと行うべきです。医師の努力で命を取り留め、栄養士により食生活の指導を受け、心臓リハビリで理学療法士の指導を受け、退院します。また、元の生活に環境に戻れば、再発することは明らかです。患者さん独りで克服できるような、やさしいことではありません。
続きは、また、投稿します。
この寒かった冬、ある努力で一度もニトロを服用せずに済みました。去年の初冬には、この冬を越せないのではないかと考えていました。

投稿日時:2013年03月05日 21時52分 | 匿名

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