2012年10月31日 (水)男性の薄毛の悩み 理解しよう


額の生え際や頭頂部の髪がどんどん薄くなっていく・・・そんな薄毛の悩みを抱える男性は国内で800万人いるとみられています。こうした男性の髪の悩みについて理解しようという催しが「頭髪の日」の前日の19日に都内で開かれました。医療機関で治療を受ける人は若い世代を中心に増えているということですが、男性がなぜ薄毛で悩むのか。実は女性の「視線」が大きく影響しているようなのです・・・。

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催しは男性の脱毛症について正しく知ってもらおうと、製薬会社が開きました。東京・丸の内の会場では、特殊なカメラで頭の皮膚の状態を見たり、頭頂部の写真を撮影したりして、髪がどのぐらい薄くなっているかを確認できるコーナーが設けられ、心配そうな男性たちの姿が見られました。

usuge20121031-2.jpg男性ホルモンなどの働きで髪の毛が薄くなる「男性型脱毛症」については、日本皮膚科学会が、おととし、飲み薬や育毛剤などを5段階で評価する診療ガイドラインをまとました。、これを受けて、若い男性を中心に医療機関で治療する男性が増えているということです。都内にある頭髪治療専門のクリニックには平日でも多い時で200人近くの男性患者が訪れます。その患者の60%余りが20代から30代の若者です。クリニックの小林一広院長は、「圧倒的に未婚の方が多い。異性との交際にうまくつながっていかないのは髪のせいだと、髪に責任を押し付けてしまうというケースも中にはあります」と指摘します。

usuge20121031-3.jpg通院して2年になる30代の男性は、薬を使った治療により、髪が太く長くなり、頭皮がほとんど見えなくなりました。しかし、治療を始める前は鏡を見る度に気持ちが落ち込んでいたと言います。男性は「ネット上では『頭薄い人だけはダメだ』という女性の書き込みが目立っていましたので、そういうのを見ると、自信をなくしていく感じでした。今後、人並みの人生を送れないというか、そういう感じでしたね」と話します。ちなみに、男性は飲み薬や塗り薬による治療を受け、効果があったといいます。費用は医療保険が適用されないため全額自費負担です。

usuge20121031-5.jpgこの男性のように、女性からどう見られているかというのは、薄毛に悩む、特に若い男性にとっては深刻な問題だといいます。製薬会社のアンケートでは、薄毛に悩む男性のおよそ77%が「女性の視線が気になる」と答えています。一方の女性たちはどう思っているのか?街頭で様々な世代の女性に話を聞いたところ、出てきたのが「男性が思っているほど、女性は気にしてはいない」という意見でした。一生懸命隠すよりも、堂々と清潔感のあるスタイルで、本人に似合っていれば、気にしないという女性が多い印象でした。

usuge20121031-6.jpgそうした声の通り、髪が薄いことを自分でまっすぐ受け入れたことで幸せをつかんだ人がいます。春原さん夫妻です。39歳の夫の貴士さんは10年以上前から今のヘアスタイルを続けています。

usuge20121031-7.jpg今は明るく充実した毎日を送る貴士さんですが、自らが「暗黒時代」と呼ぶ時期がありました。「髪が薄くなってきた」と気になりだしたのは大学生の頃で、当時は毎日1時間かけて髪をセットし、生え際を隠していたといいます。貴士さんは「1人になると髪のことばかり考えていました。このまま30になったら相当髪の毛が薄くなっているから結婚できる確率はどんどん減っていくのかな」と考えていたそうです。

usuge20121031-8.jpgところが、そんな貴士さんに転機が訪れます。自分より若いにも関わらず薄毛を隠さず堂々と髪を短くしている男性を見て、自分も隠すのをやめ、ばっさり切ったのです。貴士さんは「髪の毛を切っている間はずっと目つぶっていました。目を開けたら思ったほど悪くないなと思って、そこで人生観が変わりました」と振り返ります。自らをさらけ出し、自分から楽しく薄毛を話題にできるようになった貴士さんが妻の弥生さんと出会ったのは、その3年後のことでした。

usuge20121031-9.jpg弥生さんは、「髪は関係なかったです。頼りがいもありますし、たのもしいですし、そこが好きです」と貴士さんの魅力を語ってくれました。イラストレーターの弥生さんは2人の生活をコミカルに描いた漫画をブログで公開しています。

usuge20121031-10.jpgタイトルは「彼の薄毛は蜜の味」。髪が薄いことを話題に、こんなに楽しいコミュニケーションが取れるんだということを伝えたかったと言います。雨が降ってきた時のエピソードなど、仲良しの2人の日常のほほえましいエピソードが紹介されています。実際、薄毛の男性や同じように薄毛のパートナーを持つ女性から共感の声が寄せられているそうです。

usuge20121015-11.jpg結婚して3年の2人ですが、もうすぐ赤ちゃんが生まれる予定です。貴士さんは「子どもには、やっぱり髪があるお父さんを目に焼き付けてほしいですね。ちょっとでいい、その頃まではがんばりたい」と笑っていました。

usuge20121015-12.jpg薄毛に対する男性の思いは人それぞれで、毎日思い悩んでいる人やまったく気にしていない人もいると思います。年齢によっても違いがあると思いますが、医療機関で治療を受けるという選択肢もありますし、自然のままにするという選択肢もあると思います。しかし、どれを選んだとしても、何気ない視線や言葉で傷つけていないかといった女性の振るまいのあり方も含めて、取材に協力いただいた幸せな2人の姿からヒントが得られれば・・・と思いました。
                                   
 

投稿者:山本未果 | 投稿時間:06時00分

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