2012年07月25日 (水)風疹流行、妊婦感染のケースも


過去5年で最悪の流行となっている「風疹」。妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに障害が出るおそれがありますが、実際に妊娠中の女性が感染するケースも出始めています。感染を防ぐために、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

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風疹は、発熱や発しん、リンパ節が腫れるなどの症状が出る感染症で、患者のせきやくしゃみなどから広がります。国立感染症研究所によりますと、全国の医療機関から今月8日までに報告された患者は594人で、この5年間で最悪となっています。

20120725_2.jpg今月8日までの1週間に新たに風疹と診断された患者は75人で、都道府県別では▼東京が34人で最も多く、▼神奈川が15人、▼兵庫が11人と首都圏と関西で感染の拡大が続いています。

20120725_3.jpg患者の8割近くは男性で、その多くが、子どものころ予防接種の対象外だった20代から40代です。風疹は、妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんの心臓や目、耳などに障害が出るおそれがあります。

埼玉県内に住む妊娠中の29才の女性は、先月下旬に熱が出て、2日後に顔などに発しんが出始めました。翌日、全身に発しんが広がったため、受診すると風疹と診断され、血液検査で感染が確認されました。女性の周りには風疹に感染している人はおらず、どこで感染したかは分からないということです。

20120725_4.jpg女性は、「関西で風疹がはやっていることは知っていたが、まさか自分が感染するとは思っていなかった。妊娠前に予防接種を受けておけば良かった。羊水検査でウイルスは見つからなかったと聞きましたが、生まれてくる赤ちゃんに障害がないか不安です」と話しています。

20120725_5.jpg女性を診察した三井記念病院産婦人科の小島俊行部長は「妊娠中の女性は風疹の予防接種はできないので、かかったことがない人は人混みを避けてほしい。そして、一緒に暮らしている夫は妊娠している妻に移さないよう、予防接種を受けてほしい」と話しています。

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生まれてくる赤ちゃんに障害が出る確率は、妊娠初期に感染するほど高く、妊娠1か月では50%以上、2か月で35%、3か月で18%、4か月で8%というデータがあります。ワクチンで防げる感染症で、赤ちゃんに障害が出るのは、とても残念なことです。妊娠を考えている方はぜひ予防接種を受けて下さい。

投稿者:松岡康子 | 投稿時間:06時00分
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