2012年02月01日 (水)"コンプレックス商法" 男性の注意点


外見などの劣等感につけ込んで美容医療を受けさせ、高額の費用を請求する、いわゆる「コンプレックス商法」を巡るトラブルが後を絶ちません。このトラブル、女性だけではなく、実は、男性も抱えています。

cmp11.jpg国民生活センターによりますと、脱毛や脂肪吸引、二重まぶたの手術など、美容医療を巡るトラブルの相談は、昨年度(平成22年度)全国で1591件あり、5年前(平成17年度)のおよそ1.5倍になりました。
中でも目立つのが、外見などの劣等感につけ込む「コンプレックス商法」に関する相談で、「今のままでは異性に嫌われると言われ、高額の契約を急(せ)かされた」、「事前の説明と違う結果なのに返金に応じない」などの内容が多いということです。

国民生活センターは、実態を詳しく把握しようと、先月、初めて専用電話を開設し、無料で相談を受け付けたところ、5日間で120件以上の相談が寄せられました。

美容医療のトラブルに詳しい中野和子弁護士は
「悩みを抱えて美容医療に行く人は、トラブルになっても周囲に相談できないため、隠れている被害が多い。国が実態を調べたうえで、早急に対策を考えるべきです」と話し、被害は氷山の一角だと指摘しています。

「コンプレックス商法」を巡るトラブル。
女性だけではなく、実は、男性も抱えています。
男性の場合、トラブルが多いのが包茎手術です。しかし、ニュースや新聞記事などではあまり伝えられていません。

事実が伝えられないことがトラブルが無くならない一因になっているのではないかと思い、今回、このブログで少し詳しくお伝えします。

包茎手術のうち、先端部が露出しない状態の「真性包茎」については、保険が適用されます。また、先端部は露出するものの、包皮が狭く締め付けられ、痛みを伴う状態の「嵌頓(かんとん)包茎」についても、程度によって保険が適用される場合があります。
保険が適用される場合、医療費の自己負担は数万円だということです。

トラブルになっている多くのケースが「仮性包茎」の手術です。
「仮性包茎」は、包皮が余っているだけで先端部は露出します。日本人の男性の6割がそうだとも言われていて、機能的に問題はなく、手術の必要もありません。
従って、手術には保険が適用されません。全額、自己負担となる「自由診療」です。
自由診療は、本来、患者と施設側が対等な立場で契約を結んで行われるものです。しかし、「仮性包茎は女性に嫌われる」、「ほかの病気になりやすい」などと不安をあおり、手術を勧める施設もあります。

また、 多くの施設では、包茎手術の基本料金は7万5000円から15万円程度ですが、中には、「見栄えをよくする」、「元々セットになっている」、「みんなそうしている」などと言って、先端部を増大させる注射など、数十万円もする「オプション」を加えて高額な契約を迫る施設があります。「200万円の契約をさせられた」というケースもあります。
契約を取り消して費用の返還を求めたいと思っても、なかなか周囲の人に相談できず、泣き寝入りしてしまう人が多いのが現状のようです。

こうしたトラブルの取材をすると、「自己責任ではないか」という声を聞くことが、たびたびあります。

確かに、消費者が事前に情報を集めたり、相談に行った当日に手術を決めたりしないなど、十分に注意することが大切ですが、人の弱みにつけ込むコンプレックス商法は悪質だと思います。トラブルになったら、勇気を出して、各地の「消費生活センター」に相談してください。

各地の消費生活センターにつながる「消費者ホットライン」の電話番号は
0570ー064ー370です。

生活情報部では、引き続き、美容医療を巡るトラブルの取材を続けていきます。小さなことでも何か情報がありましたら、どうぞお寄せください。         

投稿者:三瓶佑樹 | 投稿時間:06時00分

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