2018年10月09日 (火)プラ製ストローに替わって


※2018年8月29日にNHK News Up に掲載されました。

「空心菜」に「リンゴ」それに「ステンレス」も。これ実は、ストローの素材として使われているものなのです。環境汚染を防ぐためにプラスチック製のストローを減らそうという動きが世界的に広がっています。プラスチックに替わるものとして注目を集めるストローをお伝えします。

ネットワーク報道部記者 後藤岳彦・國仲真一郎

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<ベトナムで発見!>
「ベトナムのレストランにて。空芯菜のストロー発見」
8月26日、ツイッターに投稿された1枚の写真が注目を集めました。

pur180829.2.jpg投稿したのはベトナム在住の藤田翔大さん。ホーチミン市内にある人気のレストランでスイカのシェイクを頼んだところ、ストローとして1本の空心菜がさされていたということです。

おそるおそる口をつけてみたところ、ほんのりと空心菜の香りがしたものの、普通にシェイクが楽しめたということです。

「今、世界各国でプラスチック不使用の動きがあるけど、これって中々すごい解決策なんじゃないかな」(藤田さん)

これに対してツイッターでは「すごい発見だ!」「天然のもの、とても良いですよね」という驚きの声が寄せられました。


<広がる脱プラストロー>
関心を集めるストローの素材。背景には、プラスチック製ストローの廃止の流れが海外だけでなく国内でも広がっていることがあげられます。

鼻にストローが刺さったカメの動画がきっかけとされていて、アメリカでは大手コーヒーチェーンのスターバックスが2020年までに日本の店舗も含め、世界2万8000余りの店舗で使い捨てのプラスチック製ストローを廃止。

pur180829.3.jpg娯楽大手ウォルト・ディズニーも来年中に世界各地で運営するテーマパークなどで使用を全面的に廃止することを決めています。
国内でも外食大手の「すかいらーくホールディングス」が、2020年までにすべての店舗で廃止することにしたほか東京・港区にある外資系ホテル「ストリングスホテル東京」では9月1日から紙製のものに統一することにしています。


<食べられるストローも>
プラスチック製の使用を見直す動きが広がるストローの世界。
こうした中、最近、話題になったのが「食べられるストロー」です。

pur180829.5.jpgドイツにある会社が販売していて、ホームページによるとジュースを絞った後に残るリンゴの繊維など果物由来のものを原料にしています。

飲み物に入れたあとも30分以上はストローとしての形を保ち、飲み終えた後にはそのまま食べることができます。飲み物の味を変えることはないうえ、口に含んで細かくかむとリンゴの風味を楽しむことができるということです。

難点はその価格。日本円で1本40円ほどと、国内の一般的なプラスチック製のストローに比べて数十倍の値段になっています。

この会社は「原料の違いから価格は高くなっているが、環境にはやさしく多くの人に使ってもらったうえで食べてほしい」としています。


<繰り返し使用可 ステンレスも人気>
繰り返し使用することができるストローにも関心が集まっています。

pur180829.6.jpg日用雑貨などを販売している新潟県燕市の「アイデアセキカワ」では、9月からステンレス製のストローの販売を始めます。

この会社では、数年前から冷たい物を飲んだときの「ひんやり感」を楽しめるアルミ製のストローの販売をしていますが、7月以降、より耐久性のあるステンレス製のストローへのニーズが高まっているということです。

関川功社長は「飲食店での業務用などとして問い合わせが多く寄せられていて、この機会に販路を拡大していきたい」と意気込んでいます。


<消費者にも変化>

pur180829.7.jpgプラスチック製に替わるストローを求める消費者の動きも出ています。

東京・渋谷にある大手雑貨店、「渋谷ロフト」では7月下旬から紙製やアルミ製の取り扱いを始めたところ7月のストロー全体の売り上げは去年の同じ時期に比べて2.5倍に増えたということです。

プラスチック製のストローの廃止の動きを受けて問い合わせが増えていて、外国人旅行客や30代から40代の女性で人気が高いということです。
ロフトでは今後、扱う商品の種類を増やすことも検討しているということです。

暮らしに身近にあるストロー。環境問題を吸い上げて多くの人が考えるきっかけになっているようです。

投稿者:後藤岳彦 | 投稿時間:16時00分

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