2013年03月10日 (日)エレベーター閉じ込め その時どうする?


東日本大震災では、都市部を中心にエレベーターの閉じ込め事故が相次ぎました。その数、全国で210件(大手5社)。首都直下地震では、7000台を超えるエレベーターが停止するという予測もあります。大地震に備え、いまエレベーターからの救出方法を学ぶ講習会が各地で開かれています。 ev-1.jpg

もし、地震でエレベーターに閉じ込められたらどうしたらよいのでしょうか?ev-14.jpg大声で叫んでも近くに人がいるとは限りません。インターホンも、例え管理人室につながっても、夜間などは人がいなくて通じないこともあります。大きな揺れの直後なら、ボタンを全部押せば近いフロアーでとまって扉が開く可能性があります。ところが、停電でエレベータがとまってしまうと、もう操作はできなくなります。ev-2.jpgまた、扉が開いたとしても、フロアーでなく壁になっていることもあります。天井からの脱出を考える人もいるかもしれませんが、天井の救出口は外からは開いていも多くの場合、中からは開けられません。大地震でエレベーターに閉じ込められてしまうと、中から自力で脱出することはとても難しくなります。その間に、相次ぐ余震や火災で一刻を争う事態になるかもしれないのです。ev-4.jpg2月28日に開かれたエレベーターからの救出方法を学ぶ講習会です。首都圏のマンション管理会社の人たちが参加しました。まず学んだのは、救出を始める前に必ずやらなければならない大事なポイントです。それは、主電源を切ること。救出中に電源が復旧すると、エレベーターが急に動き出し、大きな事故につながる恐れがあるのです。ev-5.jpg電源を切ったあとは、専用の道具を使って扉を開けていきます。扉を開ける方法や、専用の道具の保管場所を、ふだんから確認しておくことが大切です。扉が開いても慌てて中に入ろうとすると危険です。転落の危険があるのです。ev-6.jpgev-7.jpg指導したエレベーター保守会社の佐藤直樹さんは、「扉を外からカギを使って開けられるとうことは、あまり知られていないと思います。訓練・練習をすれば、そんなに難しいことではありません」と、話していました。ev-8.jpg次は、エレベーターに閉じ込められた人を救出する方法です。このように、扉とフロアーとの段差が小さい場合は、簡単に外に出ることができます。しかし、判断が難しいのがエレベーターとフロアーとの間に大きな段差がある場合です。ev-9.jpgエレベーターの下には大きなすき間があります。余震が起きたり、脱出中にバランスを崩したりすると、転落の恐れがあるのです。こうした場合は、エレベーターから下に降りることは避けた方が安全です。ev-10.jpgこの場合は、上のフロアーからの救出を試みます。脚立などを立てて脱出をサポートします。佐藤さんは、「どちらからでも出られるのなら上に登って出るのが基本です」と、強調していました。ev-11.jpg一方、救出できる十分なすき間が無い場合もあります。この場合は消防などの救助を待つしかありません。ただ、わずかなすき間があれば、飲み物や食料を手渡すことができます。ev-12.jpg参加者は、「こういうふうに開けられることを初めて体験して分かりました」「業者にお願いするのが当たり前と思っていましたが、方法を知っていれば早く出してあげることができると思いました」などと話していました。ev-13.jpg指導の後、佐藤さんは、「大規模な災害の時には、エレベーター保守会社も被災者になる可能性があります。エレベーターの安全な取り扱いを学んでもらい、いざという時に救出出来る人が増えることを望んでいます」と、話していました。
 

投稿者:天間暁子 | 投稿時間:06時00分

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