2012年12月21日 (金)子どもの名付け、最近はこんな配慮も・・・


今年、生まれた子どもはどんな名前が多かったのでしょうか。12月3日、大手生命保険会社が契約者を対象に調べた結果が発表されました。それによりますと、栄えある1位に輝いたのは、男の子は「蓮(れん)くん」、女の子は「結衣(ゆい)ちゃん」でした。名付けにあたって、親は、字画を調べたり、子どもの幸せを願って文字に思いを込めたり様々だと思いますが、最近は、インターネット検索を巡ってある配慮をする動きも出ているようです。
20131208_2.jpg

【1番人気は 蓮くん&結衣ちゃん】
明治安田生命は、保険の契約者を対象に、毎年、ことし生まれた子どもはどんな名前が多かったのか調査を行っていて、今年は、およそ6600人を調べました。それによりますと、男の子では、「蓮(れん)」が8年ぶりに最も多くなったほか、女の子では「結衣(ゆい)」が初めて首位になりました。男の子の2位は「颯太」と書いて“そうた”または“ふうた”と読む名前が、3位には「大翔」と書いて“ひろと”または“たいが”などと読む名前が選ばれました。また、女の子の2位は「陽菜」と書いて“ひな”または“はるな”などと読む名前が、3位は「結菜」と書いて“ゆな”または“ゆいな”などと読む名前が選ばれました。
20131208_3.jpg

 【保育園も工夫】
最近はどういう名前の子どもが多いのか、実際に、東京・新宿区の新宿せいが保育園にお邪魔しました。朝の会で先生が子どもたちの名前を呼ぶと・・・“ひなちゃん”“ここあちゃん”とランキング上位の名前が続き、“そうた君”は3人もいました。
20131208_6.jpg
ことし多かった名前のランキング表です。
20131208_7.jpg
今回の調査では、男の子は、「太い」や「大きい」など安定感をイメージする漢字を使った名前が多かったほか、女の子では「結ぶ」や「心」という漢字を使った名前が目立ちました。そして、全体的に、読み方が難しいのが特徴です。そこで、この保育園では、名前を間違えないように、出席簿を全て「ひらがな」で表示しています。
20131208_9.jpg子どもたちと接する上では不自由はありませんが、時には、戸惑うこともあるそうです。保育士の長岡慎吾さんは、「漢字だと、とても覚えきれないので、名簿などはひらがなで書くようにしています。ただ、書類関係は漢字なので、たまに漢字を見ると、この子は誰だ?ってことになって慌てます」と困り顔でした。
20131208_12.jpg
 【子どもの名前、どう決める?】
子どもの名前をどう決めるかも聞いてみました。従業員のおよそ7割が女性で、妊娠中、子育て中の女性も多く働く化粧品メーカー、ポーラのオフィスです。
20131208_13.jpg
 

3歳の女の子がいる妊娠7か月の女性は「女の子の名前は、広大なイメージの『空』という漢字を名前に入れたいと思って考え始め、『詩空』(しずく)にしました。“響き”も大切にしました」と話していました。
20131208_14.jpgまた、9歳の女の子と2歳の男の子がいる女性は「女の子の時は“響き”と“漢字”にこだわりました。本当は別の名前にしたかったんですけど、希望していた名前が人気ランキングの上位に入っている名前だったので、お友達とかぶるとかわいそうだと思い“咲く”という字を基準にして、最終的に“希咲(きさき)”にしました」と説明してくれました。
20131208_15.jpg

みなさん、字画に加えて、名前が持つ“響き”を重視していました。そして、多くの人が活用していたのがインターネットです。

【名付けに“防犯”も配慮】
名付けにあたって、今、つけようとしている名前をインターネットで検索。犯罪に巻き込まれないよう、あらかじめ、同姓同名が複数いることを確認してから決める人が増えているといいます。
20131208_16.jpg子ども向け商品の広告作りで、妊婦などにヒヤリングをしてきた電通の梅田悟司さんは、「名前が珍しいと、どこに住んでいるのか特定されてしまったり、犯罪に巻き込まれたりする恐れもあるので、同姓同名がいないことをリスクとして捉える傾向にあるようです」と分析してくれました。
20131208_17.jpg少し残念なお話ですが、子どもが巻き込まれる犯罪が増えている最近ならではで、安全に育って欲しいという親の願いが込められた動きです。

【取材後記】
取材の中で、保育園に通う園児の名簿を全て見せてもらいましたが、30代の私が耳慣れたかつての同級生たちの名前はほとんどありませんでした。女の子の「子」がつく名前や男の子で多かった「介」「助」「平」の文字もほとんど見当たりませんでした。
一時、読みづらい名前や、当て字のような漢字を使った名前のことが「キラキラネーム」などと呼ばれ話題になりましたが、毎日、子どもたちに接している保育士の長岡さんは、名前について「初めは聞き慣れない名前なので違和感があるんですけど、毎日、呼んでいるうちに、だんだん、その子の印象に合った、その子らしい名前になっていくんです。どんな名前も絶対にその子らしくなっていくので、名前はその子らしさを表す個性だと思います」と話してくれました。時代とともに移り変わりが激しい子どもたちの名前ですが、いつの時代も、健やかに自分らしく育って欲しいという親の思いが込められています。
20131208_10.jpg

 

投稿者:清有美子 | 投稿時間:06時00分

トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント

今は名前をつける上で防犯も考えなければならないというのに驚きました。今後の良い参考になりました。

投稿日時:2012年12月21日 11時22分 | noz

コメントの投稿

ページの一番上へ▲