2012年11月06日 (火)揺さぶり"虐待"どう防ぐ


どう、あやしても泣き止んでくれない。出産後、そんな赤ちゃんの泣き声に悩んだ方は多いのではないでしょうか。泣き止まない赤ちゃんに怒りを募らせて激しく揺さぶり、赤ちゃんの脳に深刻な被害をもたらす「乳幼児揺さぶられ症候群」。全国各地で子どもの被害が相次いでいます。この被害をどう防いでいくか、今、研究が進められています。

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「乳幼児揺さぶられ症候群」は、まだ首の力が弱い子どもが、激しく前後に揺さぶられることによって、頭蓋骨と脳をつなぐ血管が引きちぎられるなどのダメージを受け、重い障害が残ったり、死に至ることもあります。

20121106yusaburi_002.jpg通常のあやす程度の揺さぶりではこうしたことは起きません。衝動的に強く子どもを揺さぶることで起きる虐待として注目され、先月、山口市で開かれた医師や保健師などが集まる学会でも予防策が議論されました。虐待予防が専門の国立成育医療研究センターの藤原武男医師が、1600人の母親を対象に行った、揺さぶられ症候群についての調査結果を発表しました。

20121106yusaburi_003.jpgその結果、子どもを激しく揺さぶった経験があるのは「24歳以下の若い母親」などに多いことがわかりました。また、揺さぶることの危険を知っていても、子どもの泣き声で衝動的に揺さぶってしまうことがあることがわかってきました。

20121106yusaburi_004.jpg藤原医師は「一般的な虐待は、貧困などが原因とされることもあるが、揺さぶられ症候群については、学歴や年収とか関係ない。泣かれてうるさいという気持ちや衝動性は誰もが持っている」と話していました。

20121106yusaburi_005.jpg藤原医師は自治体と協力して、出産を控えた夫婦などが参加する育児教室で、カナダなどの研究チームが作ったDVDを使い、赤ちゃんの泣き方の特徴を教える取り組みを進めています。

20121106yusaburi_006.jpgDVDでは「赤ちゃんは生後2週間頃から週をおって泣くようになる」「生後2か月頃がピーク」「泣いては止み、止んでは泣き出すなど、どうして泣くのか理由がわからないこともある」「何をしても泣き止まないことがある」「1日に5時間以上泣くことがあっても、おかしくはない」ということを紹介。

20121106yusaburi_007.jpgそして「何をしても泣き止まないことにかっとなったら、しばらく赤ちゃんから離れて、自分を落ち着かせること」が重要だと教えています。

20121106yusaburi_008.jpgさらに、藤原医師は揺さぶりで子どもの脳にどんな影響が出るのか、人形などを使って具体的に教ていくことが重要だと考えています。

20121106yusaburi_009.jpg藤原医師は「未だに揺さぶられ症候群が虐待と思っていない方もいらっしゃる。泣きすぎて死ぬことはないが、揺さぶると死ぬことがあるということをきちんと伝えていかなくてはいけない」と話していました。

20121106yusaburi_010.jpg揺さぶられ症候群は、1秒間に3回から4回往復するくらいの激しい揺さぶりで起きるという研究もあり、通常のあやしの揺さぶりとは異なります。どこの家庭でも起こりうる虐待と言われることから、地域の保健指導の中で妊娠期から出産後まで、何回も繰り返し、その危険を伝える取り組みが広がってほしいと思います。

投稿者:村石多佳子 | 投稿時間:06時00分

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コメント

孤独な子育ては、疲れますし、精神衛生上よくありません。
家族の支援、夫の理解はとても大事です。男性の子育て休暇など認められる時代、今となっては夫婦でともに子育てを楽しむようなプログラムが必要に思います。みんな大変なんだと思えるような、弱音を話せる仲間づくり、集う場所・居場所、時には家庭に中に関わっていくことも必要に思います。・・・・障ガイがあると鳴き声や奇声など24時間たいへんですが、子供の成長を楽しみに、親は一生けん命頑張りますし、苦痛ではありません。無我夢中でしたが・・・
子供に愛情を注げない何か壁害をみつけてもらえる機関が現代は必要なんでしょうね。地域のちからが必要なんです。育児本だけではなく。将来を支える大事な子供たちです。社会で守らないと・・・・

投稿日時:2012年11月07日 20時09分 | 大塚 知恵子

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