2012年08月09日 (木)主婦の再就職 大事な点は?


働く人の数が、今後減少することが見込まれるなか、就業率アップが期待されている主婦の再就職を支援しようという講座が東京都内で開かれました。容易ではないといわれる主婦の再就職。再チャレンジをするうえで、どういったことに気をつければ良いのか専門家がアドバイスしました。 

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主婦の再就職を支援するための“ママチャレ・プレ講座“は、7月25日、世田谷区の昭和女子大学ステーションの中にある“【仕事と子育て】カウンセリングセンター”で開かれました。主催したのは女性の仕事と子育ての両立を支援している東京のNPO法人です。再就職を希望する子育て中の主婦ら13人が参加しました。

20120809_2.jpgはじめに、働くことに対するイメージや不安な点について意見を出し合いました。参加者からは「子どもが病気になったとき周囲に支えてくれる人がおらず一歩前に踏み出せない」という声や、「新卒でないので就職レールにのれない。はじめから再就職の条件が厳しい」という声。さらには「休日でも働けますと言わないと雇ってもらえない気がする」といった不安の声が出されていました。

20120809_3.jpgこれに対して、講師でキャリアコンサルタントの上田昌美さんからは、「何がなんでも就職と考えるのではなく、はじめは内職や誰かの手伝いのような仕事から始める方法もある。子育ても大事な仕事なのでさまざまな働き方があると柔軟に考え次第に仕事を増やしていけばいい」と話し、長期的な視点で考えるようアドバイスしました。

20120809_4.jpgまた、再就職を考えるにあたっては資格の有無や過去の経験だけでなく、料理や教育、子どもの世話など自分が本当に好きだと思うことや、どんな人に喜んでもらいたいのかをつきつめて考えると、仕事の選択の幅が広がると話しました。会場では、自分の強みを見つけるための自己分析ワークシートが配られ、参加者が仕事を通して誰の喜ぶ顔を見たいのかやどんな仕事が向いているのかを分析して書き込んでいました。

20120809_7.jpg参加した小学6年生の娘がいる母親は「急に仕事を始めると子どもへのしわ寄せが大きいのではと二の足を踏んでいましたが、少しずつ仕事を増やせば良いのだと聞き肩の力が抜けました」と話していました。また小学2年生と幼稚園児の母親は「時間の制約があるため事務職をと考えていましたが、人との会話や赤ちゃんの世話が好きな点を強みにして別の仕事も探してみようと思いました」と話していました。

20120809_5.jpg講師の上田晶美さんは「育児などで就職をしていない期間は決してブランクではなく、自分の好きな分野を磨く強みにもなることを多くの人に知ってもらいたい。女性がそれぞれのライフステージに合った働き方ができるよう支援を続けたい」と話していました。

20120809_6.jpg参加した母親たちが繰り返し言っていたことがあります。「社会と関わりたい」「家の外で評価されたい」「(習い事など)自分が成長するためのお金は自分で稼ぎたい」。

20120809_8.jpg女性に限らず“社会に参画したい”“自分の力をいかして仕事をしたい”と考える人たちにはじめから厳しい条件を突きつけ跳ね返してしまう社会では、労働人口を増やすことは難しく、人材の多様性も生まれないと思います。女性がそれぞれのライフステージにあった働き方ができる柔軟な社会にしていくことが労働市場の活性化、しいては日本全体の“元気”につながっていくのではないかと感じました。

投稿者:伊達裕子 | 投稿時間:06時00分

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