2015年10月28日 (水)イマドキ主婦の働き方


「いま働きたいと思っていますか?」と街で聞くと、
保育園も、これから仕事をするからと入れる状況ではないので、
働くのは難しい」
もう歳だから無理だと思う」などの声があがりました。

総務省の調査によると、
働きたいけれど働けない女性は300万人以上。
その多くは、出産や育児と両立できない、
ブランク期間が長いといった不安を抱えています。

1005_01.jpg

そんな悩みを解消する取り組みが、始まっています。
お金をもらいながらスキルアップできる講座や、
子供を連れて、一緒に出勤できる職場もあるんです。

労働市場に詳しい専門家によると、
確実に追い風ですね。今であれば、企業は待ってましたという状況
と話しており、ここ数年、企業の人手不足が続くなか、
                   今主婦に熱い視線が注がれています。

 

<働きたいけど働けない300万人>

働きたいと思いながら働けずにいる300万人の女性を、
民間のシンクタンクのデータをもとに、さらに詳しく見てみると、
年代によって働きたいという動機が大きく異なることが分かりました。
その境目は45歳です。

45歳以上は、子育てが一段落したのでフルタイムで働きたいと
考えている方が多くいます。
しかし再就職の大きな壁となるのが、長年のブランクです。

逆に45歳より下の世代は、短い時間でも社会とのつながりを
求めたいと考える方が多くいますが、
子どもの預け先が確保しにくいのが課題です。

それぞれの世代の不安や悩みを解消して、再就職につなげようという
先進的な取り組みを取材しました。

 

<ブランクのあるあなたも働ける!
                  足立区発・再就職講座>

1005_02.jpg草野真弓(くさの・まゆみ)さん(55)は正社員をやめて25年。
子どもを二人育て、家事に追われる毎日です。
そんな草野さんが働きたいと思ったのは今年の春。
定年退職を迎える夫の代わりにフルタイムで働いて、
収入を補おうと考えたのです。
しかし、パソコンのスキルがないのが、草野さんの悩み。

商業高校を卒業し、信用金庫に入った草野さん。
簿記の資格を活かして経理や役員秘書など、重要な仕事を
任されてきましたが、出産を機に30歳で退職。
当時は子どもができたらやめる人がほとんどでした。

たとえブランクがあっても、能力があればすぐに就職できると
考えていた草野さん。15社以上面接を受けても採用につながらず、
自信を失いかけていました。

本当に甘かった。私の時代は簿記でも帳簿を開いて伝票を書いて
いました。今はそれがシステム化されているので、難しいです。
本当に難しいですね。過去の経験や実績は何も役に立たない
と思いました」と当時を振り返ります。

草野さんたち、ブランクのある主婦に、
どうやって働く自信をとりもどしてもらうのか。
この問題に3年前から取り組んでいるのが、東京足立区です。
求人紹介や派遣などを行う企業と協力し、主婦のために、
5ヶ月間の再就職講座を設けました。
草野さんもこの講座に先月から通っています。

講座ではまず、パソコンでの事務スキルを教えます。
文書ソフトや表計算ソフトなどを学ぶことで、苦手意識を克服させるのです。

また、実際の仕事にすぐに入れるように、講座の時間を設定します。
平日朝9時から夕方5時まで、フルタイムで勉強し、
企業で働く時間の感覚を取り戻してもらうのです。

さらに講座3ヶ月目からは、足立区内の企業で実習をしてもらいます。
参加者全員に給料も支給します。
草野さんはこの講座を受けたことで、働くことへの不安が解消されて
きたといいます。
草野さんは、「背中を押してもらったのが自信になって、
面接では自信を持って自分のことを話せました」と話します。

このようにして、人手不足の足立区の中小企業に就職して貰うのが、区の狙い。
これまでの卒業生の働きぶりが評価され、企業からの求人は
増え続けています。
足立区の産業経済部就労支援課の
倉本和世士(くらもと・かずよし)さんは、
昨年度は約30名が、100%に近い確率で就職できており、
そのうち25人が正社員という形でした。企業にも好評です。
足立区としても女性を応援して、元気な地域をつくっていきたい」と
話しています。

 

<育児で働けないと思っているアナタに朗報!
                   子どもの隣で働く職場>

1005_03.jpg

一方、33歳の中山愛美(なかやま・まなみ)さん。
大学を卒業して、企業に入社。
27歳のときに出産し、育児との両立は難しいと、仕事をやめました。
しかし・・・

これ以上ブランクが空いてしまうと、再就職に踏み出せなくなる。
働きたいときに働けなくなってしまうという焦りがありました


あせりの原因は、ママ友たちのこんな言葉です。
「こんど復職決まりました」「私もまた働くことになったよ」

周りのママ友が働き始めたことで、社会に取り残されるという
不安や焦りを感じたといいます。

そんな中山さんが、仕事と子育てを両立できる職場が登場しました。
先月から働きはじめた中山さん。子どもを連れて向かったのは、
保育士が子どもたちを見てくれるスペース。

子どもを預けた中山さん、職場はそのすぐ隣の部屋です。
ガラス越しに、時々子どもの様子を見ながら働くことができます。

同僚は30代が中心の子育て主婦ばかり。
ママ友みたいな感覚なので、普通の仕事をするよりは気が楽
と中山さんは話します。

1005_04.jpg

さらに、勤務形態はとても自由。
自分の都合に合わせて短時間から働けるようになっています。
中山さんは、「私は上の子の幼稚園の予定に合わせて
予定を入れています。
9月は週に1度くらいですが、
これから増やしていけたらと思っています
」と話します。

この会社では、こうした仕組みを作ることで、
多くの埋もれていた人材を発掘することができたといいます。
運営会社では「育児中のお母さんたちは、もともと能力も高く
優秀ですし、
その人たちが働きたいのに働けないということは、
あまりにももったいないと思います。

今のこのお母さんたちが、実力を発揮するためには、
こういう仕組みが最適ではないか」と話しています。

 

投稿者:飯田 暁子 | 投稿時間:14時40分

トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲