2019年08月26日 (月)危ない暑さがやってくる!?


※2019年5月24日にNHK News Up に掲載されました。

ここのところ、初夏と呼ぶにはあまりにも厳しい暑さが全国的に続き、5月だというのに連日、子どもやお年寄りが熱中症で搬送されたというニュースも流れています。
この異例の暑さは27日(月)にかけて続くとみられ、涼しいはずの北の大地にも影響を及ぼすかもしれません。

ネットワーク報道部記者   管野彰彦・松井晋太郎・大窪奈緒子

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<各地で真夏並の暑さ>

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日本列島は25日(土)には暖気にすっぽりと覆われ、気象庁の上空1500メートル付近では、26日(日)はさらに暖かい空気を示す赤い色が北海道や東北地方にかかる予想です。

西日本と東日本に加えて北日本でも、最高気温が35度以上の猛暑日になるところがあるなど、5月としては記録的な暑さになると予想されています。

日中の最高気温は、▽福島市で26日に36度、▽北海道の帯広市、前橋市、埼玉県の熊谷市、甲府市、岐阜市で26日に35度、▽北海道の旭川市、山形市、福島市、福島県の会津若松市で27日に35度になる見込みです。
(24日午後5時の予報)

<なぜ暑い?>
しかし、なぜ5月にこれほど暑くなるのでしょうか。

気象庁にその理由を聞いたところ、中国大陸の上空にある季節外れの暖かい空気が北日本を中心に流れ込んでくるうえ、よく晴れることで日射も強くなり気温が上昇するということでした。

<過去には…>
ちなみに、5月でこれまでに最も気温が高かった上位3位は、いずれも平成5年の5月13日で、▽埼玉県秩父市で37度2分、▽東京・八王子市で37度1分、▽前橋市で36度5分を観測していました。

ただ、ランキングの上位は東日本から西日本にかけての地点がほとんどで、今回のように北日本でこれほどの高温になることは珍しいようです。

<北海道で初の猛暑日か?>

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過去に北海道で5月に猛暑日を観測したことはあるのか?

札幌管区気象台に聞くと、「過去にはありません」と即答。

これまでで最も高かったのは、北見市で23年前の平成8年に観測した33度9分。このほかに、遠軽町生田原や釧路市阿寒徹別などで5回、33度7分を観測したことがあるということでした。

また、こうした気温が高くなる時は、フェーン現象が起きているのが特徴だそうです。

これは、山越えの暖かく乾いた風が吹きおろすことで、気温が上昇するもので、今回もフェーン現象が加わって記録的な暑さになるのではないかとしていました。

<北海道の学校では…>
各地で暑さに備える動きが出ています。

旭川市では、最高気温が33度に達するとみられる26日(日)に多くの小学校で運動会が予定されていることもあり、市教育委員会では、市内80の小中学校の校長宛に注意喚起のメールを出しました。

熱中症の予防のため、運動会や部活動では、こまめに水分や塩分、それに休憩を取らせるなど健康管理を徹底することや、熱中症が疑われた場合は、体を冷やし、病院へ搬送するなど迅速な対応をするよう呼びかけています。

真夏の時期以外にこうした注意喚起をしたのは初めてだということです。

<体育館活用 時間短縮…>

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去年の朝日小学校の運動会
こうした連絡を受けて、旭川市の朝日小学校は、26日に行う運動会の在り方を見直しました。

午前中に2回、運動会のプログラムの間に、児童や観客など会場にいる全員を対象に5分間の給水の時間を設けることにしました。

また、体育館を開放して室内で休憩が取れるようにしたほか、例年、青空の下で食べていたお弁当も体育館で食べられるようにしました。

このほか、最も気温が上がるとみられる午後2時までに運動会を終えたいとしていて、本来は卒業生のために用意していたプログラムを取りやめて時間を短縮することも検討しています。

さらに、これまで朝礼台の前で行っていた閉会式については、児童は周囲に用意されたテントの中で臨むことにしました。

小学校では「子どもたちの健康と安全が最優先なので、万全の対応で運動会を行いたい」としています。

<老人ホームも対応>

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お年寄りの対策についても検討が始まっています。

旭川市の特別養護老人ホーム「旭川のなか園」では、およそ70人が入所していて、お茶に代えて、熱中症対策に良いとされるスポーツドリンクのような飲み物を提供することを考えているということです。

また、通常は必要がないためクーラーを設置していないことから、窓の開け閉めをこまめに行って職員が温度調整に気を配るほか、入所者の散歩は控えることにしています。

<暑さ対策商品もぞくぞく>

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東急ハンズANNEX店の販売コーナー
いかにして暑さから身を守るのか。店頭には乗り切るためのさまざまな対策グッズがお目見えしています。

名古屋市の東急ハンズANNEX店では、5月から専用の販売コーナーを設置。冷却剤や汗ふきシートなど70種類に及ぶ商品が棚いっぱいに並べられています。

中でも注目されているのは、洋服やタオルなどに直接ふりかけて肌に触れる生地などの温度を下げるスプレーで、ことしからミントなどさまざまな香りのする商品も出てきているそうです。

また、特殊な素材でできていて、水にぬらして風に当てると冷たさが持続するという首に巻くタオルや、携帯型の扇風機なども人気だということです。

東急ハンズANNEX店管理課の大橋麗子さんは「さまざまな商品を利用して自分にあった暑さ対策をしてほしい」と話していました。

<エアコンの点検を呼びかけ>
また、室内での暑さ対策に欠かせないエアコン。メーカーは、クーラーを適切に利用できるよう、故障がないかどうか早めにチェックするよう呼びかけています。

各社、故障がないかどうかチェックする方法をホームページに載せていて、大手メーカーの一つ、ダイキン工業では、次のように紹介しています。

abunai190524.7.jpgまず、運転モード「冷房」で温度を16度から18度の最低温度に設定して10分ほど運転し、冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプが点滅していないか確認します。

それから、30分ほど運転を続け、室内機からの水漏れがないか、異臭や異音がしないかなども確認してほしいとしています。

ダイキン工業広報グループの重政周之さんは「『もったいない』としてエアコンを利用するのをためらう方がいますが、5月でも熱中症対策としてエアコンを有効に使ってほしい」と話しています。

そのうえで、例年、6月から7月になると問い合わせや点検の依頼が集中し、修理対応に時間がかかる場合があるとして、「暑くなり始めたこの機会に早めにエアコンの試運転をして、故障がないかどうかチェックしてほしい」と話していました。

一足早くやってきた真夏並みの暑さ。去年の猛暑では熱中症で亡くなる人も相次ぎました。身を守るためにも早めの対策を心がけてください。

投稿者:管野彰彦 | 投稿時間:15時31分

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