2011年11月16日 (水)歯周病予防 検査と歯磨きは?


国民のおよそ7割がかかっているといわれる歯周病。前にもこのブログでお伝えしていますが、最近の研究で、体全体にさまざまな悪影響を及ぼし、糖尿病や心筋梗塞など、命を落とすこともある深刻な病気に大きく関係することが分かってきました。

症状は大きく2段階に分けられ、まず、歯ぐきが炎症を起こす「歯肉炎」。そして、炎症が歯を支える骨まで進んだものが「歯周炎」。以前は「歯槽のう漏」と呼ばれていました。ひどくなると歯が抜けてしまいます。
この歯周病をどう防ぐか取材しました。

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歯周病の進行状況を詳しく知ることができる検査方法が注目を集めています。
都内の大学病院で行われている“歯の人間ドック”では、かみ合わせや歯の骨密度、唾液の量など10項目以上の検査項目があり、口の健康状態をさまざまな角度から調べることができます。

1116021.jpg検査の一つ、口臭のチェック。歯周病菌は、口臭も原因の一つに考えられているため、口臭を調べることで、歯周病の進行度合いが推測できます。また、口の中にどれほど歯周病菌がいるかを測定する項目、それに、あごを立体的に撮影するCT検査も。コンピューター画像でさまざまな角度から口の様子が診察でき、 死角に出来た病気も見逃しません。

1116019.jpg人間ドックを受けた女性は、検査で軽い歯周病が見つかりました。「歯をよく磨いているつもりだったので、びっ くりしました。年に1回はこういう検査を受けたほうがいいなと感じました」と話していました。

それでは、歯周病の予防と対策にはどうするのがいいのか。
何よりも欠かせないのが歯磨きです。広く推奨されているのが「バス法」という磨き方。歯周病の予防に必要とされている、歯と歯ぐきの隙間にたまった歯こうを取り除くために、45度の角度をつけ、毛先を当てて細かく振動させながら磨きます。

1116018.jpg一方、同じく歯周病予防として、最近注目されているのが、歯ぐきをマッサージして鍛える方法です。20年前から歯磨きを中心に予防と治療に取り組んできた岡山市の歯科医院の院長、黒瀬真由美さんは「つまようじ法」という磨き方を推奨しています。歯ブラシの毛先を歯と歯の間で動かして歯こうを取るとともに、歯ぐきに刺激を与えます。
上の歯は下に、下の歯は上に向けて毛先を歯の間に入れていきます。出し入れを、1か所につき7、8回繰り返すのがポイントです。やりすぎると逆効果なので注意してください。

1116017.jpg裏側を磨くときは歯ブラシを縦にしてつま先部分を押し込みます。強すぎず、消しゴムを使うぐらいの力で磨くのがコツです。歯ぐきを元気にし、歯こうがたまりやすい歯と歯ぐきの間の隙間を小さくする効果が期待されています。

1116013.jpg黒瀬さんは「続けることで歯ぐきの抵抗力が高まるので、歯周病が短期間のうちに改善できます」と話してい ます。
去年の年末から通院している男性は、歯周病が悪化し、歯ぐきからの出血や歯のぐらつきがひどい状態でしたが、「つまようじ法」を1年近く続けた結果、この方法だけで、歯ぐきがほとんどの箇所でほぼ健康な状態に戻りました。

一方で、適切な歯ブラシ選びも、歯周病を改善に役立ちます。埼玉県幸手市の歯科医師、高柳篤史さんは、関東地方の歯科衛生士らとともに、患者一人一人に合った口のケア用品を、手に入りやすい市販の商品から選ぶ、“歯磨きのソムリエ”として活動しています。

1116012.jpg高柳さんに、タイプ別に歯ブラシの選び方を聞きました。歯磨きに時間をかけ、歯ブラシの扱いに自信のある人へのお勧めは、ブラシの大きさがやや小さめの2センチほどのタイプ。歯と歯ぐきにうまく当てて磨くことができれば、歯こうが落とせ、最も効果的だといいます。しか し、丁寧に行わなければ、隙間に磨き残しが出るおそれがあります。

1116014.jpg歯磨きに時間をかけても歯ブラシの扱いに自信のない人は、毛先の細いタイプがお勧めです。
ブラシを横に滑らせるだけでも毛先が歯と歯の間に入ります。しかし、細い毛は磨く力が弱いので、ふだんから歯磨きに5分以上かけている人に向いているとい うことです。

1116015.jpg歯磨きに5分以上かけられない人は、大きな歯ブラシがお勧めです。
歯と歯ぐきに同時にブラシが当たるため、効率よく磨けます。ただ、細かい隙間への磨き残しが出るおそれはあるので、忙しい朝は大きな歯ブラシ、夜は時間をかけて細い歯ブラシで磨くなど使い分ければ、効果が高まるということで す。

このほか、例えば歯並びの悪い人は、どうしてもブラシの毛先が歯と歯の間に入りにくいので、縦に磨く方法が有効だということです。また、歯磨きの習慣 として、1日最低2回、そのうち1回は夜に磨くことが効果があるということです。
ただ、ふだんの歯磨きだけでは、どうしても磨き残しなどが出てくるため、歯周病 を完全に防ぐのは難しいと言われています。
高柳さんは、どんなに健康な歯の人でも、1年あるいは半年に一度は歯医者に診てもらうことを勧めていました。

投稿者:宮本知幸 | 投稿時間:06時00分

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