「西郷どん」をつくるピース 放送直前!チーフ演出の見どころ紹介 チーム西郷どんが目指すもの チーフ演出 野田雄介 「西郷どん」をつくるピース 放送直前!チーフ演出の見どころ紹介 チーム西郷どんが目指すもの チーフ演出 野田雄介

そもそも、なぜ「西郷どん」なのか?

鈴木亮平さん 鈴木拓さん

「西郷どん」。このタイトルに、チームの思いがすべて込められています

「家康さん」とか「秀吉さん」とは呼ばないのに、なぜこの人だけは「西郷さん」と今でも呼ばれるのか?
それが、このドラマを通じて僕らが解明したい大テーマです

それはきっと、偉業を成し遂げたからではなく、誰からも親しまれて愛される人物だったのではないか……。つまり、特別な男の偉人伝にするのではなく、貧しい下級武士の少年が、いろんな人と出会い、成長していくドラマにしたい。
そのため、役者にもスタッフにも、とにかく「目線を低くしよう」と伝えています。いわば庶民目線です。あくまで素朴なひとりの人間であり、あまりに純粋だからこそ、大きな壁があってもそれをひょいと乗り越えてしまう――。それが、このドラマの西郷どん像です。

僕自身は、その日の演出を考える時に、先の台本を見ないように心に決めました。逆算したものづくりにせず、物語をひとつずつ紡いでいきたい。これを一年間続けるつもりです。
おかげで、いやぁここまでやっちゃった、ということもありますが(苦笑)、いま吉之助を素直に生きている鈴木亮平くんと共に、このドラマを育てていきたいと思っています。

どーんと桜島。そして汗、汗、汗。これぞ、薩摩のエネルギーの象徴だ!

鈴木亮平さん

鹿児島でのロケにこだわったのは、まず、吉之助たちがいつも目にしていたであろう「桜島」を臨む映像を撮りたいから。おてんとさまも味方し、あのダイナミックな姿を収められたことは、もうラッキーとしか言いようがありません。
実際に現地に足を運んで実感するのは、「緑」が違うということなんですね。木にも、石にも、苔(こけ)がびっしり張り付いていて、緑が深くて濃い。そこで撮った映像には、海に囲まれた薩摩ならではの「湿気」が立ちこめています。

それが、吉之助たちが汗をかいて駆けめぐるエネルギッシュな青春編を象徴しています。

桜庭ななみさん

それが、吉之助たちが汗をかいて駆けめぐるエネルギッシュな青春編を象徴しています。今回、メイクスタッフにも汗ばんだ表現を意識してもらっていて、真夏に限らず冬であろうが、とにかく汗、汗、汗。母・満佐(松坂慶子さん)や妹・琴(桜庭ななみさん)といった女性のメイクについても、テカりを抑えるのではなく、その逆をお願いしています。

吉之助と共に育つ若き志士たちにも、汗ばんだ土くささと共に、不思議と男っぽい色気が漂います。若者らしいあふれんばかりのエネルギー、どうぞ存分に感じてください。

みなさんの西郷像をぶち壊す!第1回の見どころ、お教えします。

渡辺謙さん 渡邊蒼さん

少年時代の吉之助(小吉)を描く第1回では、まず、吉之助の生涯の師となる「島津斉彬との出会い」が大きなカギを握ります。やがて隆盛と名を変えてからも、彼の心の中にはずーっと斉彬がいる。それほどの存在となり得るような、強烈な出会いのシーンをいかに描くか?ここがすべての出発点です。

渡邊蒼さん

2つ目に、「薩摩」というまるでひとつの国、そこで育った薩摩隼人(さつまはやと)のパワーを知ってほしい。その秘密が、「郷中(ごじゅう)教育」と呼ばれる独特の教育システムに隠されています。

黒木華さん

そして最後は、みなさんが思っている西郷隆盛像を大いに裏切りたいということです。
年表をなぞる歴史ドラマではなく、「西郷どん」は血の通った人間ドラマである――。そんな強いメッセージが、冒頭のワンシーンに宿っています。黒木華さん演じる妻・糸が口にするセリフこそが、まさしくその象徴です。

新しい「西郷どん」の幕開けを、
どうぞ目撃してください。

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