子どもからの疑問に答える
「くろげん+」では、あらかじめ、子どもたちからの質問を募集したぞい。質問への大人(池上さん・瀬谷さん・美輪さん)の答えを、放送で紹介されたなかったものも一緒に見ていくぞい!

大人(池上さん・瀬谷さん・美輪さん)が答えます!

なぜ戦争が起きるの?

―なぜ意見がちがう時に話し合いではなくて戦争を起こすんですか?
―むかし、戦争をして、大勢おおぜいの人が死んだのに、何で今も戦争やテロがあるんですか?

美輪明宏美輪明宏みわあきひろさん

何千年のにくしみの歴史があるってことですよね。にくしみがにくしみをんで、何千年もそれで来てるわけでしょ。日本人はすぐわすれますけどね、外国の人たちって何千年の歴史の民族間のにくしみとか、そういう歴史から1歩もはなれられないんですね。ずーっとそれを受けいで、いろんなことが起きてきて、それがまた増幅ぞうふくさせていくみたいになってるんですね。

どうしてテロを起こすの?

―ISもテロも紛争ふんそうも全部そうだけど、人を殺して何になるの?最後に残るのは罪悪感ざいあくかん後悔こうかいと悲しみやいかりだけなのに。(高3)

瀬谷ルミ子瀬谷せやルミ子さん

赤ちゃんの時からテロリストだった人はいない。でも、自分の家族や、自分と同じ民族、境遇きょうぐうの人がひどい目にっているってことに我慢がまんができない。そういう心の隙間すきまをつかれて、「あなたが感じている疑問ぎもんはテロリストになれば解決かいけつされるよ」っていうことを勧誘かんゆうするテロ集団しゅうだんがあったりする。紛争地ふんそうちは、問題を解決かいけつする手段しゅだんがあまりないので、子どもたちも、自分たちが幸せになるためにはそういう手段しゅだんしかないんだって思わされやすいという環境かんきょうがあります。

北朝鮮きたちょうせんはどうしてミサイルを飛ばすの?

北朝鮮きたちょうせんは、ミサイルをどうして飛ばしているのですか?
―どうして北朝鮮きたちょうせんは日本海ばかりにミサイルを落とすのですか?

池上彰池上彰いけがみあきらさん

北朝鮮きたちょうせんは、アメリカが、こわくてこわくてしょうがないんですね。なので、アメリカから攻撃こうげきされないようにするためには、アメリカがもし北朝鮮きたちょうせん攻撃こうげきしたら、ぎゃくにアメリカを攻撃こうげきするぞ。アメリカまでとどくミサイルをいま一生懸命いっしょうけんめい開発している。その場合、アメリカに向けて発射はっしゃするってことは、結果的に日本海を、上を通るわけだから、とりあえず日本海に向けて訓練、実験をり返してるってことですよね。

戦争をすると得する人がいる?

―ミサイルを飛ばして、得する人はいるのですか?

池上彰池上彰いけがみあきらさん

いつ戦争が起きるかもしれない、最新の武器ぶきを持っておこうとなると、最新の武器ぶきを売ることができる。それで「商売になる」って考える人もいる。本当に平和で戦争が全くなくなっちゃうと「商売上がったり」と考える人もいる。

美輪明宏美輪明宏みわあきひろさん

戦争が終わりそうになる、にくしみが終わりそうになるとこまるから、またけしかけて、悪いことをしてにくしみをあおり立てるようにかげでこっそりいろいろ仕掛しかけをしている。戦争がないとこまる人たちもたくさんいるわけですよね。武器ぶきが売れなくなる。いろんな戦争の、武器ぶき弾薬だんやくの細かい部品、それを製造せいぞうしてる人たち。また、その家族、兵隊たち、膨大ぼうだいな数の人たちが、戦争が起きないと食べていけない人たちがいっぱいいるってことね。その人たちが何をしているかということを、ちゃんと目を光らせてないといけないってことですね。

戦争やテロをなくすには?

―戦争やテロをなくす具体的な方法はありますか。

瀬谷ルミ子瀬谷せやルミ子さん

戦争を起こして得をする人たちに流されない力を、人々が持つことが大事ですよね。例えば、南スーダンで行っている活動は、現地げんちでみんな食べ物もなくてこまっているので、野菜の作り方や、もっと栄養をたくさん取れる加工の仕方を教えます。そうすると、対立している民族の人たちも集まって、そこで初めて共同作業をしてもらう。争いあうよりも、おたがい協力したほうが得するっていう形にして、自然と交流が生まれるようにという仕組みにしたりしています。

美輪明宏美輪明宏みわあきひろさん

たがいに世界平和のためには、文化しかないと思うんですよ。美術びじゅつ、文学、音楽、スポーツ、そして経済けいざい。おたがいがお得意さんであればいいんですよ。自分たちにメリットがあって、いい品物をおさめてくれる。その国でなきゃできない。そうしたら、その国を攻撃こうげきしたら、自分たちにマイナスになる。だから、そういった意味で、おたがいがお得意さんであればいいんです。

池上彰池上彰いけがみあきらさん

よその国に友だちがいるとね、その国と日本との関係が悪くなった時に、でも、あそこには友だちがいるもんねって思うでしょ。君たちが世界中にたくさんの友だちを作っていく。それが、国と国の仲が悪くなった時に、それを止めることになるんじゃないかなって思いますね。パレスチナの子どもたちは、イスラエルの子どもたちを実際じっさいに見たこともないし、知らないことも多い。イスラエルの子どもも、パレスチナの子どもたちのことを全然知らない。とりあえず会ってみると「同じ子どもだし、人間だ」っていう、そういうところから少しずつでも積み重ねていかなければいけないですよね。

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