「悪魔のチキンパイ」って、どんな味なんだろう?

 名前からして物々しい感じですが、この「悪魔」という意味は、肉を刺激的なスパイスやソースでよみがえらせるということ。イギリスの伝統的なディナーやお祭りで出されるロースト肉、ひき肉のかたまりはどうしても食べ残しがでるので、これら残った肉のおいしい再生法としてよく使われます。
  作り方はいたって簡単で、 形も大きさも自由です。ただ香辛料の量には気を付けましょう。

 「カイエンペッパー」という香辛料を使います。南米東北部のフランス領ギアナの首都カイエン原産でこの名があります。トウガラシの一種で、そのうちで最も小さく、でも辛みは強烈です。カイエンペッパーは好みで増やしてもかまいませんが、あまり強いと他の香辛料の持ち味をなくしてしまい、単調な味になってしまいます。この悪魔のソースは残り肉だけではなく、魚や野菜にかけてもおいしいので試してみてね。

 ギフォードさんに作り方を教わりました。

【材料】(直径6cmのパイ8個分)
パイシート(市販のものでよい) 200g
鶏胸肉 500g
溶き卵 1個分
   
(悪魔のソース)  
マスタード(粒入り) 大さじ1
チャツネまたは
トマトケチャップ
大さじ1
ウスターソース 大さじ1
カイエンペッパー 小さじ1/4
サラダ油 大さじ2
少々
 
【作り方】

1. 悪魔のソースを作る。ボウルでマスタード、チャツネ、ウスターソース、カイエンペッパーを混ぜ、サラダ油を加えて、塩で味を調える。

2. 鶏肉は長さ2cmぐらいの細切りにし、1. のソースに加えてからめ、2〜4時間おく。

 

3. パイシートを綿棒で1cmぐらいの厚さにのばし、直径6cmくらいの抜き型で丸くくりぬく。これを16枚作っておく。
4. そのうちの8枚に、スプーンで2. をソースごと真ん中にのせ、縁に溶きほぐした卵を塗る。
 それぞれに残りのパイ生地をかぶせ、縁を指で押さえてしっかり閉じる。パイの上面にも卵をぬり、ナイフで格子状の模様を付ける。

5. 3. の抜き型でもう一度4. をくりぬき、きれいな円形に整える。

 

6. サラダ油(分量外)をひいた天板に5. を並べ、200℃に熱したオーブンで15〜20分焼く。

温かくてもさめてもおいしくいただけます。

※スパイスについて
スパイスは、ヨーロッパでは肉の殺菌とにおい消しに使われました。特にシンプルなイギリス料理にはスパイスは欠かせません。代表的なものにご存じこしょう、アップルパイにも使われるシナモン、甘いお菓子にも普通の料理にも使えるナツメグ、日本ではショウガとして知られるジンジャー(イギリスでは乾燥したものを使います)などがあります。
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