実践リポート

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親子で考え、対話する「スマホ・リアル・ストーリー」

太田 友和 教諭

小川裕也 千葉県柏市立柏第三小学校教諭

「スマホ・リアル・ストーリー」は、実際に起こったことを基に作られているので、見ていてリアルな体験ができます。番組を見て、多くの子どもたちが心を揺さぶられています。今回の実践では、親子で一緒に番組を視聴しました。子どもと親のそれぞれの立場で考え、対話することで、スマホやスマホを使うことで広がる世界への共通の認識を持ち、スマホをうまく活用できるようになってほしいです。

スマホ・リアル・ストーリー【対象】小4~6・中/総合

スマホ・リアル・ストーリー

この番組は、実際にスマホを持った小学生のリアルな体験を伝える番組です。ナビゲーターは、小学生の鈴木福くん。実際に起きた話に基づいた、5つのエピソードを紹介します。学校の友達とのコミュニケーションも、楽しいエンターテインメントも、注意すべき危険が潜む闇の世界も……すべて小さなスマホを通してつながっています。そんなスマホと今後、どうつきあっていけばいいか学んでいきます。

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活用のねらい

スマートフォンは家庭で使われます。その使い方の約束を決めるのも多くは家庭です。各家庭の約束の違いから、トラブルを生むことも少なくないです。そのトラブルは学校内での子どもの人間関係に大きく影響します。スマホについて、親子で、または親同士で学ぶ場が必要だと考えていました。

それを提供できる場の一つが学校の授業参観です。「スマホ・リアル・ストーリー」は子どもだけでなく、親の立場で見ても学ぶことが多い番組になっています。子どもも親も一緒になってスマホ関連のトラブルについての共通認識と対処法について学ぶことがねらいです。

授業の様子

最初は、子どもたちも自分の親が一緒にいて授業を受けられる事を喜んでいる様子でしたが、番組が始まってからは、真剣に番組に見入っていました。親御さんもいつもの授業参観以上に集中して参観頂いたように思います。

以前同じような情報モラルの学習を行った時との大きな違いは、子どもたちが「親に相談する」や「約束を守らないと」という意見をたくさん書いたことです。親御さんも「子どもと約束やリスクについてもっと話し合う」「セキュリティやクレジットカードなどを「スマホ・リアル・ストーリー」のリアルな話に心を揺さぶられた子どもや親御さんが多かったと感じます。

子どもの変容

  • 約束を決める
  • 親に相談をする
  • よく話し合う
  • (まだスマホはいらない)

子どもたちはスマホを、ゲームができるやユーチューブが見られる等のただ楽しいものとして考えていた所があった。しかし今回「スマホ・リアル・ストーリー」を視聴することで次のような点が変わってきた。

今回の授業を通して、子どもたちは親ともっと話し合うべきだという点に気づいた。これが今回の実践の最大の効果だったと思います。これから友だちと家族ぐるみでスマホの使用について約束が決められていくことが期待できます。

実践を振り返って

本時の授業について、「子どもだけでなく、親も気をつけなければいけないことが知れてよかった」「親と子がともに学ぶ良い機会になった」との声を頂いた。

親子の会話を今まで以上に引き出すことができたのがこの実践を振り返って、一番良かった点だと思いますし、引き出せたのは「スマホ・リアル・ストーリー」のリアルな話だったと思います。これからクラスの友だち同士・親同士が家族ぐるみで共通の約束やルールが決められていくことが期待できます。その共通の約束やルールは子どもたちも守りやすいものになると思います。

授業プラン(本時案)

時間のめやす 学習の内容・展開・発問 指導上の留意点、準備
5分

課金とは何かを知る

教師が課金の説明する 

〇パワーポイント


20分

スマホ・リアル・ストーリー/無料ゲームのはずが…を視聴する

  • 課金に関わるトラブルをどのように防いだらいいのかを子ども・親それぞれの立場で視聴する
自分の考えを書く

親子で一緒に番組を視聴させる

  • 子どもと親のそれぞれの立場でトラブルを避ける方法を考えさせる
〇パソコン、プロジェクター
子どもはワークシート、親は付箋に考えを書いてもらう
〇ワークシート、付箋・模造紙

5分

考えの発表練習をする

  • 班内で話し合い/親と意見交換

班の中でそれぞれの考えを発表させる

  • 親子で話し合ってもらう

10分

考えを発表する

  • 他の子どもや親の考えを聞いて、自身の考えを深める

全体の場で発表させる

  • 子どもの発表の後で、親の考えも聞く

5分

まとめを書く

  • トラブルを防ぐためには自分ができることは何かを書く
感想も含めて、本時の学習をまとめる

中橋 雄

「スマホ・リアル・ストーリー」を活用した小川さんの実践は・・・ スマホに関するトラブルを防ぐために親子の対話を促す教材として番組を活用したところに特徴があります。課金は便利な仕組みですが、無駄遣いをしてしまうトラブルが生じることがあります。 それを防ぐ方法を考えるには、無駄遣いをしてしまう利用者の心理や課金の仕組みを知ることが必要です。しかし、実際にトラブルに直面した状況にならなければ、自分たち親子のこととして考えることは困難です。そのため、そのような状況を疑似体験する番組を活用して考えを伝え合うこの授業実践は有効だったと考えられます。(中橋 雄)

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