実践リポート

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  • 小3・4

「エイゴビート」で楽しみながら英語のリズム、英語の表現に慣れ親しもう!

桑形 陽介 教諭

桑形 陽介 宮津市立栗田小学校教諭

エイゴビートはラップのリズムに乗って、英語のリズムを感じながら様々な表現を楽しく学ぶことができます。児童は食い入るように画面を見つめ、リズムに乗って楽しく英語を学んでいます。映像と英語の音、そして文字が目と耳と頭に飛び込んでくるような感じがします。
耳と体で英語のリズムを感じることができれば、子どもたちはすぐに表現を口ずさむようになります。その表現を使って相手を意識したコミュニケーション活動ができるように工夫しています。

エイゴビート【対象】小学校3・4年生 /
外国語活動(英語)・総合

プレキソ英語

英語のリズムを耳と体で感じる番組です。ドラマやゲームの中で、短い英語表現をビートに乗せて紹介。何度も繰り返し聞くことで、英語のリズムが自然に身につきます。番組ホームページには、音楽だけの「カラオケ」も用意。すぐに練習が可能です。番組で扱うゲームのルールやそのとき先生が話す英語表現も参照できます。

この番組を見る

活用のねらい

「楽しみながら英語のリズム、英語の表現に慣れ親しむこと」がいちばんのねらいです。外国語活動及び外国語科を指導するにあたって、どのように授業を組み立てるかという指導法や発音など自分自身の英語力への不安感が大きいという小学校教員は多いのではないでしょうか。私もその一人です。

「エイゴビート」はラップのリズムに乗って、英語のリズムを感じながら様々な表現を楽しく学ぶことができるので、この番組を活用することで、英語に自信がなくても、子どもたちは英語のリズムを感じることが出来て、楽しく表現に慣れ親しむことができます。

授業の様子

まず、番組のドラマ部分を視聴します。視聴後、「何が聞こえた?」「どんなことを言っていた?」などと問いかけ、どんな言葉や表現が出ていたかを確認します。

そこから「I like 〇〇.」「I don’t like 〇〇.」「Do you like 〇〇?」の表現を押さえます。

このラップに慣れ親しんだ後、自分の似顔絵、好きな物、苦手な物をイラストに描いた自己紹介ポスターを使って、ペアで自己紹介をしあったり、全員の前で発表したりしました。

子どもの変容

初めて子どもたちがこの番組を視聴したときから、自然とラップのリズムに乗って口ずさんでいました。英語のリズムを体で感じている様子が伝わってきました。また、ドラマ部分は、同じ年頃の子どもたちが、実際に学校でありそうな会話を英語でしているので、とても親しみやいようです。また、映像には表現の字幕が入っているので、自然にスペルがインプットされているようで、繰り返し視聴することで、文字と音を結び付けて聞いたり言ったりできるようになりました。既習表現であれば読むことができます。

また、授業の終わりにはみんなでエンディングダンスを歌っています。この歌には日常でよく使うフレーズがたくさん出てきます。児童は英語を使った活動の中でこの歌に出てくるフレーズ「Nice!」「Good job!」「Thank you.」などを自然に使っています。

このように、授業の中で、意図的に既習表現を取り入れることで、復習することが出来ます。自然に何度も繰り返すことは表現を定着させることに繋がります。単元の後半頃になると、習った英語に自分の気持ちを込めて話している姿、相手が話す英語を聞こうとする姿、それに反応して英語でリアクションする姿が見られるようになりました。

実践を振り返って

言語活動を充実させるためには、実際に英語を使ってお互いの気持ちや考えを伝え合う活動を設定することが大切です。

今回は単元のゴールに「好きなもの、苦手なものを伝え合う自己紹介」を設定しました。このゴールに向かって、「I like ~.」「I don’t like~」の表現に慣れ親しんだり、既習表現であった「I’m ~.(自分の名前)」や「Hi. How are you?」などの挨拶を復習したりしました。

英語に自信がなくても、「エイゴビート」を活用することで、子どもたちは英語のリズムを耳と体で感じながら、自然と英語の表現に慣れ親しむことができました。

子どもたちが、ねらいとする英語の表現に十分慣れ親しむことができれば、あとは学級担任の腕の見せ所です。学級の実態、子どもの実態を考えて、授業の中で、「聞きたい」「伝えたい、話したい」という気持ちを引き出す活動になるように工夫すればいいのです。

児童が英語を使う必然的な場面を設定し、自分を表現したり、他者と関わったり、力を合わせたりして、相手を意識したコミュニケーション活動ができれば、豊かなコミュ二ケーション能力が育つのではないでしょうか。

本時案(授業プラン)

本時の展開

時間の
めやす
学習の内容・展開・発問 指導上の留意点
0~3分

○英語で挨拶をする。
○曜日、日付、天気の確認をする。

 
3~8分
  • ○活動①

・見た感想を聞いたり、どんな表現が出ていたか確認したりする。

・視聴後に「どんな表現が出ていたか」を確認することを知らせておく。

8~10分

○学習のめあて

 

好きなもの、苦手なものを伝えて、自己紹介をしよう。

10~15分

○モデル会話を聞く。

・HRTとAETで、好きなものや苦手なものを尋ねたり、答えたりする会話のやりとりを見せる。

会話例
A : Hi. I’m 〇〇. Call me △△(ニックネーム).
A : I like melons. I like basketball. Do you like melons ?
B: Yes, I do.
A: Oh, nice!
A: I don’t like carrots. Do you like carrots?
B: No, I don’t.
A: Me, too. Thank you.
【交代する】

15~20分
  • ○好きなものを伝えたり尋ねたりする表現を確認する。

・スポーツや果物、動物などの英語の言い方を復習する。

20~25分
  • ○活動例②

を視聴して、チャンツで好きなものや嫌いなものを伝える表現を練習する。

・番組を視聴し、リズムに乗って基本表現に慣れ親しませる。
・I like 〇〇. の〇〇の部分に他の表現を入れて、オリジナルチャンツもやってみる。

25~35分
  • ○ローテーションでペアを入れ替え、いろいろな友達と会話する。
 
35~40分
  • ○全体で発表する。(ボランティア数人)
  • ○聞き手はリアクションや質問の返事をする。
40~45分

○児童が授業で分かったこと、頑張ったことなどを振り返る。
○英語の歌(エイゴビートエンディングソング)を歌い、表現に慣れ親しむ。

 

中橋 雄

「エイゴビート」を活用した桑形さんの実践は・・・視聴前後の問いかけによって英語表現や内容理解に集中させる工夫をしているところに特徴があります。観点を定めずに感想を出し合うことで学ぶタイプの番組もありますが、番組内で聴いた音を記憶し、発音し、その意味と活用方法を、学習者が番組から自分でつかみ取ることを重視しているようです。こうした視聴態度は、番組を継続して視聴することで育まれていくと考えられます。また、自分の似顔絵、好きな物、苦手な物をイラストに描いた自己紹介ポスターを使って、ペアで自己紹介をしあったり、全員の前で発表したりするなど、番組から学んだことを活用する学習に発展させている点も参考になります。(中橋 雄)

中橋 雄

「エイゴビート」を活用した桑形さんの実践は・・・視聴前後の問いかけによって英語表現や内容理解に集中させる工夫をしているところに特徴があります。観点を定めずに感想を出し合うことで学ぶタイプの番組もありますが、番組内で聴いた音を記憶し、発音し、その意味と活用方法を、学習者が番組から自分でつかみ取ることを重視しているようです。こうした視聴態度は、番組を継続して視聴することで育まれていくと考えられます。また、自分の似顔絵、好きな物、苦手な物をイラストに描いた自己紹介ポスターを使って、ペアで自己紹介をしあったり、全員の前で発表したりするなど、番組から学んだことを活用する学習に発展させている点も参考になります。(中橋 雄)

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