実践リポート

  • 英語
  • 小5・6

「プレキソ英語」で児童のコミュニケーション力を高める

築地 宏文 教諭

築地 宏文 福岡県岡垣町立山田小学校教諭

『プレキソ英語』は、アニメーションや海外ロケなどがあり、子どもたちが楽しみながら英語に親しむことができる番組です。この番組を、「Hi, friends!」のカリキュラムに合わせながら視聴させ、楽しみながら学習する表現に慣れ親しませました。学習した表現を活用して、コミュニケーション活動がより活発になるように取り組みました。 本単元では、第40回「手順は任せて」を視聴し、指示や命令をする言い方や聞き方について授業を行いました。
※この実践および所属は、2015年度のものです。

プレキソ英語【対象】小学校5・6年生/英語

プレキソ英語

毎回ひとつの表現を中心に番組は進みます。名前を聞いたり言ったりする回や、持ち物についてたずねたり話したりする回などがあります。番組の中で繰り返される英語がたくさん頭のなかにたまるよう、楽しんで番組を見て下さい。そして、気が向いたらちょっとずつ口も動かしてみましょう。そのほかに、歌や早口言葉を楽しむコーナーもあります。おもしろい音がたくさん出てきますから、笑ってしまうかもしれません。

この番組を見る

活用のねらい

外国語活動では、コミュニケーションを図ろうとする態度の育成が求められています。本校では、JTE(日本人英語指導者)やALTとのTTによる指導で、「Hi, friends!」の内容に準じた外国語活動を行っています。今回は、学校放送番組『プレキソ英語』を活用して、学級担任による外国語活動の指導を充実させ、子どもたちのコミュニケーションの力を高める取り組みを提案します。

『プレキソ英語』は、小学校5、6年生を対象とした全編英語表現での番組となっています。すしのキャラクターや海外ロケなど、子どもの興味をひくものが多く、「Hi, friends!」の単元で学習する表現を繰り返し聞くことができます。番組を視聴することで、楽しみながら、自然に英語のリズムや音声に慣れ親しむことができます。

授業の様子

授業では、「友達を道案内しよう」というめあてで取り組みました。授業では、番組を視聴後に、友達とコミュニケーションをとるときに大切なことを確認しました。友達を道案内するときには、相手の目を見たり、大切なことをはっきり言ったりすることが大切になります。これは、番組のアニメーションの部分を参考にして考えました。「道案内をするときに大切なこと」を確認することで、授業後半のコミュニケーション活動を活発にすることができました。

また、児童が目的意識をもつことができるように、ミッションカードを元に道案内ゲームに取り組みました。「大安売りだからスーパーへ」のように、道案内するときにカードをひき、友達を目的地まで道案内をしました。

授業では、教室を街に見立てて、友達を案内しました。学習した“Go straight.”“Turn right.”“Turn left.”の表現を使いながら、ペアで友達を道案内することができました。

子どもの変容

『プレキソ英語』は、全編英語の番組であり、会話の速さは、決してゆっくりではありません。年度当初に子どもたちにとったアンケートでは、「英語が何と言っているかわからなかった」「全部英語だから難しかった」という声がありました。番組では学習するテーマの表現が何度も繰り返されます。アニメーションや海外ロケの映像から、話の内容を読みとる子どもの様子が見られました。番組視聴時には、子どもたちに見る視点を与えたり、キーワードとなる言葉について担任が少し支援したりすることで、番組の内容が理解できていました。

子どもたちには、単元ごとに『プレキソ英語』を視聴する活動を一年間行いました。年度末に実施したアンケートでは、「しっかり意味を理解することができてよかった」という感想をもつ児童がほとんどでした。年間を通して視聴を続けることで、子どもたちの耳が育ったのだと感じています。

実践を振り返って

日常生活で子どもたちは、英語の音声を聞いたり、会話をしたりすることはほとんどありません。けれども、『プレキソ英語』の視聴を通して、英語の音声や基本的な表現に親しむことはできます。

番組を活用し、学習する表現を繰り返し聞くことによって、子どもたちは英語に慣れ親しむことができました。そのことが自信をもって、楽しみながらコミュニケーション活動をすることにつながったと考えます。

また、「道案内で大切なこと」を確認したことで、活動時には、これまで以上に相手意識をもって活動する様子が見られました。

年間を通して『プレキソ英語』を継続的に視聴することで、児童が英語を聞く力が育っていると感じています。

本時案(授業プラン)

本時の学習活動

主な学習活動 指導上の留意点
あいさつ、基本表現を確認しよう。
(1)あいさつ
曜日、日付、天気、時間の確認をする。
(2)基本の表現を確認し、ゲームをする。
・Simon says ゲーム
・Let’s Chant “Where is the station?”
  • 楽しみながらゲームやチャンツを行うことを通して、基本表現や場所、建物の言い方を復習する。

めあて:友達を道案内しよう。

「プレキソ英語」を見よう。
  • 番組を視聴させ、学習する英語表現に慣れ親しませる。
道案内をするときに大切なことを考えよう。
  • 相手の目を見る、ジェスチャーするなどを確認し、道案内の活動にいかすようにする。
友達を道案内しよう。
教室を街に見立て、ミッションカードをもとに友達を案内する。
  • 道案内の仕方を黒板に掲示し、会話のやりとりがよくわかるようにする。
ふり返りをしよう。
  • 新しく学んだことや、知ったことを伝え合い、次の単元への意欲を高める。

中橋 雄

『プレキソ英語』を活用した築地先生の実践は・・・年間を通じて番組を継続視聴する意義を感じさせてくれます。1年間継続視聴したことで耳が鍛えられ、子どもたちは意味を理解できるようになったということです。もちろん番組視聴だけではなく、英語で道案内するなどの課題解決活動を通じて、番組から何を学び取ればよいのか指導されています。番組は、ネイティブの発音に慣れるということだけでなく、特定の状況においてどういった対応をしているか見て、聴いて、真似て、学ぶことを支援してくれます。そうした番組の特徴を活かし、番組から能動的に学び取る態度を育む学習活動をデザインしている点が参考になります。(中橋 雄)

ページの先頭へ